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北朝鮮・金正恩総書記の“プロパガンダMV”がTikTokで急拡散! 世界のZ世代に大ウケでグラミー賞も射程圏?

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月9日 9時26分

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歌詞のテロップ、赤文字で強調されているのは「金正恩」のフルネーム(下段中央は、北朝鮮の李春熙・看板アナウンサー)/(ユーチューブから)

 珍現象だ。核・ミサイル開発を強行し、軍事行動を活発化させる北朝鮮が海外の若者から熱視線を浴びている。

 朝鮮労働党の金正恩総書記を呼び捨てにしつつ、称賛するMVが動画投稿アプリのTikTokを通じて世界に拡散。「この曲にはグラミー賞が必要だ」などと絶賛されている。

 話題をさらっているのは、国営の朝鮮中央TVが先月17日に放送した「優しい父母」と題した曲。前日に行われた平壌のニュータウン竣工式で披露されたライブ映像と共にMVを公開したのだが、SNSなどで接したZ世代に「ABBAみたい」と大ウケしている。

愛娘との視察シーンも

 歌詞は「偉大な指導者、金正恩を歌おう/優しい父、金正恩を自慢しよう」といった具合で典型的なプロパガンダではあるものの、労働者、軍人、著名な女性アナウンサーまでもが集団で代わる代わる登場し、そろってサムズアップを決める様子は圧巻だ。金正恩の動画や静止画もふんだんに盛り込まれ、後継者と目される愛娘との視察シーンもしっかり挟まれている。

 コリア・レポート編集長の辺真一氏はこう言う。

「北朝鮮の宣伝部門は金正恩氏の実妹の金与正・党副部長と、個人秘書だった歌手の玄松月・党宣伝扇動部副部長が担っています。玄松月氏は2018年の南北首脳会談前に平壌で開催された南北合同公演を取り仕切った人物で、おそらくMVの仕掛け人。体制維持には若者の支持が不可欠ですから、取り込みを狙ったのでしょう。あくまで国内向けプロパガンダ曲が海外で注目されるのはうれしい誤算。シメシメですよ」

 もっとも、サムズアップしていた高齢女性5人組は全員歯が欠けていた。図らずも独裁国家の栄養状態、医療体制の苛酷さを物語っている。

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