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岩盤 掘削 また岩盤 目標を失った夢の超特急 鉄道・運輸機構 30年度末までの延伸断念報告

HTB北海道ニュース / 2024年5月9日 15時8分

(c)HTB

報告からは北海道新幹線の工事の難しさが浮き彫りになりました。

鉄道・運輸機構は、8日北海道新幹線の2030年度末の札幌延伸を断念する意向を国土交通大臣に報告しました。

鉄道・運輸機構の藤田耕三理事長は「残土や予期せぬ岩盤や想定以上の地質不良。

30年度末開業はやはり極めて難しいと判断した。開業は数年単位での遅れとなる」と記者団に語りました。

北海道新幹線の延伸区間212キロのうち8割がトンネルです。

鉄道運輸機構によりますと延伸ルート上は火山活動が活発な地域や活断層が存在する場所も多く地質が軟弱で巨大な岩なども存在する地質だということです。後志地方の倶知安町とニセコ町にまたがる全長9.7キロの羊蹄トンネルでは複数の岩盤が群れを成しているような状態になっていて掘削工事を止め岩盤の撤去を行い期間は約4年を要しました。その遅れは現在も取り戻せていません。

その羊蹄トンネルでは30年度延伸断念を決めた後に新たに巨大な岩盤が見つかったということです。

鉄道運輸機構は現地調査を行い岩盤の大きさなど詳細が分かり次第発表するということです。

難工事が続く北海道新幹線のトンネル工事。

鉄道・運輸機構は「ルート選定時に難しい地質の場所を避けてはいるが全てを避けられるわけではない」とした上で「工事区間は比較的新しい時代の柔らかい土のため作業が難航している」と話します。

その土壌が原因で難工事となっているのが北斗市で工事が進む整備新幹線最長となる全長32.7キロの渡島トンネルです。

想定以上に土壌が悪く掘削が進んでいません。

土の質によりトンネル断面を馬蹄形から円形に変更するなど対策によって時間を要し1か月あたりの進み具合は想定の3割から4割程度になっているところもあるということです。

鉄道・運輸機構の藤田耕三理事長は「北海道新幹線の延伸開業を待ち望んでいる沿線の皆様にこのような形でご心配をおかけすることを心から申し訳なく思っている。

地域のまちづくりや経済活動に大きな影響を及ぼすことであり、今後なるべく早く地元への説明を行い、理解を得ていくとともに、1日でも早い開業を目指していきたい。

」と述べました。

一つの大きな目標を失った夢の超特急の札幌延伸。

国は10日に有識者会議を開き、新たな開業時期などについて協議する方針です。

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