BMWとダイムラー、ワイヤレス充電システムの開発で提携
IGNITE / 2014年8月3日 15時56分
ドイツの大手自動車メーカー、BMWとダイムラーが電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)向けワイヤレス充電システムを共同で開発すると発表した。
■ 各自動車メーカーが開発中のワイヤレス充電システム
EVやPHEVを充電する場合、充電設備が整っているポイントで充電ケーブルを車両の充電口に差し込んで行わなければならない。しかしワイヤレス充電システムであれば、車両のフロア部分に取り付けられた受け手側の二次コイルと、自宅駐車場等の特定の場所の床に設置された給電側の一次コイルを使用することによって、ワイヤレスでの充電が可能となる。ここ数年、各自動車メーカーは、急ピッチでワイヤレス充電システムの開発に取り組んでいる。
■「i」ブランドの普及には不可欠な要素
現在、BMWとメルセデスが開発している充電システム(出力3.6kWを90%以上の伝達効率で送電)のプロトタイプを使用した場合、BMWのPHEVスポーツカー「i8」を2時間以内にフル充電にすることができるという。また一般的なPHEVであれば、およそ3時間程度でフル充電が完了する。また「i3」のようなEVに搭載される大容量バッテリーを充電するには時間がかかるため、出力を7kWまで上げる可能性も視野に入れているとのこと。当面は「どれくらい充電時間を短縮できるか」が開発を進める上でのポイントとなるだろう。
■ 「S500プラグインハイブリッド」によるテスト
ダイムラーの中核ブランドであるメルセデス・ベンツは、昨年のフランクフルトモーターショーで発表した「S500プラグインハイブリッド」を今年の9月より発売する予定である。このモデルは「S400ハイブリッド」「S300BlueTECハイブリッド」に続く、「Sクラス」第3のハイブリッドモデル。3.0リッターV6ツインターボにモーターを組み合わせたパワーユニットはシステム最高出力442PS(325kW)、最大トルク650Nmを発生する。100kmあたりのガソリン消費は2.8リッターという、高い燃費性能も兼ね備えている。まもなくメルセデスは「S500プラグインハイブリッド」を使用したワイヤレス充電システムの大掛かりな試験を開始する。
近い将来、ワイヤレス充電が実用化されることによって充電に対する煩雑さがなくなり、さらに自動的に充電するシステムが確立すればEVやPHEVの普及は一気に加速するだろう。
The post BMWとダイムラー、ワイヤレス充電システムの開発で提携 appeared first on IGNITE(イグナイト).
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ルノーの最上位SUVクーペ『ラファール』、300馬力の高性能PHEV登場
レスポンス / 2024年5月17日 19時0分
-
BMWのSUV、『XM』にナオミ・キャンベル仕様
レスポンス / 2024年5月14日 12時15分
-
もはや「絶滅」寸前!? 燃費“度外視”の「V12エンジン搭載モデル」何がある? まさかの「SUV」にも搭載!? ロマン&トルクたっぷりの魅力とは
くるまのニュース / 2024年5月4日 10時10分
-
メルセデスベンツ GLCクーペ、PHEVモデルを追加…EV走行距離118km
レスポンス / 2024年4月25日 15時30分
-
スズキ新型「高級SUV」発表! 「絶対“スピード違反”させないマシン」搭載! 900万円超えの「アクロス」伊に登場
くるまのニュース / 2024年4月22日 18時10分
ランキング
-
1ドライバー不足で修学旅行の貸切バス手配が突然キャンセルに 近畿日本ツーリストは謝罪「総動員して修学旅行の実施に努める」
ねとらぼ / 2024年5月17日 16時5分
-
2上川外相「うまずして」発言 SNSで「曲解」批判相次ぐ 専門家「状況を考慮する必要」
産経ニュース / 2024年5月19日 18時31分
-
3「ガラケーの使い方が分からない…」スマホ世代の新入社員が訪問先で“やらかした”大騒動
日刊SPA! / 2024年5月19日 15時54分
-
4白髪は禿げないのは本当? 目立たせないドライヤー活用法はあるのか?【プロに学ぶ「白髪染め」「白髪のぼかし」】
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年5月20日 9時26分
-
5「家を借りられない」「老人ホームにも入れない」身寄りのない“孤独な高齢者”が増加する日本を待ち受ける残酷な未来とは
日刊SPA! / 2024年5月20日 8時52分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください