1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

2月の輸出入、5カ月ぶりに前年同月比マイナス(香港)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月4日 0時30分

添付資料PDFファイル(187 KB)

香港特別行政区(以下、香港)政府統計処が3月26日に発表した貿易統計によると、2024年2月の貿易額は、輸出が前年同月比0.8%減の2,840億5,200万香港ドル(約5兆5,390億円、1香港ドル=約19.5円)、輸入が1.8%減の3,257億310万香港ドルで、輸出入ともに減少した(添付資料表参照)。輸出、輸入とも2023年9月以来、5カ月ぶりに前年同月比マイナスとなった(添付資料図参照)。貿易収支は416億5,110万香港ドルの赤字で、2カ月ぶりの赤字になった。春節時期の影響を除いた1~2月比でみると、輸出が前年同月比16.6%増の6,727億6,280万香港ドル、輸入が9.7%増の7,107億7,140万香港ドルで、輸出入ともに増加した。貿易収支は380億860万香港ドルの赤字だった。

主要国・地域別に輸出の動向をみると、2月単月では、最大の輸出先である中国本土が前年同月比0.6%減だった。他の主要国・地域では、タイ(62.2%増)、米国(11.8%増)、インド(17.9%増)が2桁増を記録した。一方、台湾(20.3%減)、ベトナム(18.7%減)、韓国(19.5%減)、マカオ(20.6%減)、日本(11.1%減)、オランダ(10.9%減)が2桁減となるなど、状況はまちまちだった。輸入は、最大の輸入元である中国本土が10.0%減だったほか、マレーシア(32.3%減)、台湾(8.4%減)が減少した。一方、韓国(87.6%増)、シンガポール(27.8%増)、ベトナム(24.2%増)が大幅に増加した。

香港政府報道官は輸出の状況について、「2024年1~2月の輸出は、比較基準となる2023年1~2月の水準が非常に低かったため2桁の伸びを記録した。中国本土と米国向けは大幅に増加したが、EU向けは減少した。他の主要なアジア地域はまちまちだった」と述べた。今後の見通しについては、「世界経済の成長鈍化と地政学的な要因が、短期的には引き続き香港の輸出に影響を与える一方、2024年後半に実施が予想される世界的な金融緩和がある程度、下支えする可能性がある」との見方を示した。

(山口雅史)

(香港)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください