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「冬タイヤ」いつ履きかえるべき? 春は突然の気温低下にも注意! 年中使用の危険性、そして交換タイミングとは

くるまのニュース / 2024年3月24日 9時10分

冬シーズンにおけるクルマの装備といえば「スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)」の装着です。では暖かくなってくる春になった場合、いつ「ノーマルタイヤ(夏タイヤ)」に交換すれば良いのでしょうか。

■スタッドレスタイヤを夏に履いているとどうなる?デメリットは?

 スタッドレスタイヤは「冬のタイヤ」ですが、夏に履いているとどうなるのでしょうか。
 
 また適切な履き替えタイミングはいつなのでしょうか。

 スタッドレスタイヤは、その名の通り「スタッド=鋲(びょう)」が「レス=無い」タイヤのこと。

 スタッドレスタイヤのゴムは非常に柔らかく、低温でも硬化せず広い接地面積を維持し、グリップ力を高めています。

 また、スタッドレスタイヤには、ブロック部分に「サイプ」と呼ばれる細かい溝があり、薄い水膜を吸い上げる効果があります。

 そのため、コーナリング時やブレーキング時にブロックをしなやかに変形させ、路面との接地面積と密着度を上げることで、雪の路面でも高いグリップ力を発揮します。

 そんなスタッドレスタイヤを夏に履いているとどうなるのでしょうか。

 スタッドレスタイヤを通年で履き続けるデメリットについて、ブリヂストンの担当者は以下のように話します。

「スタッドレスタイヤは、凍結路や積雪路以外での性能も考慮して設計しているので夏場の走行も可能ですが、夏場には夏用タイヤの使用をお奨めします。

 スタッドレスタイヤは凍結路での性能を重視して設計したタイヤであり、乾燥路や湿潤路で使用する場合は、夏用タイヤに比べて制動距離が長くなる傾向があるためです。

 また、スタッドレスタイヤは夏用タイヤに比べてゴムが柔らかいので、夏場に使用すると夏用タイヤよりも減りが早くなります」

 まずデメリットとして挙げられるのが、ブレーキ時のグリップ力が落ちるというもの。

 スタッドレスタイヤのゴムは柔らかいため、ブレーキ時は力に負けてトレッドに入った細かい溝が変形します。

 そのため、夏のタイヤに比べて性能が落ち、制動距離が長くなってしまいます。

 また、気になるのが、夏にスタッドレスタイヤを履いていると燃費が悪くなることです。

 スタッドレスタイヤは路面との接地面積が広いため、路面との抵抗が大きくなり、夏タイヤよりも燃費が悪くなっています。

 そのほか、夏タイヤよりも高速走行時の安定感が劣ったり、ノイズが大きかったりするデメリットもあります。

 さらに、スタッドレスタイヤで夏の高速道路などを走行し続けると、夏タイヤに比べると減りが早くなるため、寿命が短くなるデメリットも挙げられます。

■スタッドレスタイヤはいつ履き替える?

 では、スタッドレスタイヤはいつ履き替えるのが適切なのでしょうか。

 スタッドレスタイヤから夏タイヤなどのタイヤに履き替える時期について、ブリヂストンの担当者は以下のように話します。

「雪や結氷の終日がスタッドレスから夏タイヤに戻すタイミングの目安です。

 気象庁のウェブサイトでは都市ごとに平年のデータが発表されています。

 そのため、お住まいのエリア、またはよくお出かけになるエリアをチェックし、直近の気象予測と照らし合わせながらタイミングを決めるとよいでしょう」

 春になっても気温が3度以下になるような場所や、日陰の路面が凍結している場所を走行する時は、ノーマルタイヤだと危険な恐れがあります。

 日陰や山間部は太陽光が届かないことで、いつまでも氷が溶けずに残っていることがあり、特に夜間の走行には注意が必要です。

 夜間になると気温と路面温度の差が広がり、気温が5~7度ほどであっても路面温度は0度以下になるケースがあります。

 気温があまり低く感じられなくても路面が凍結していることも十分考えられるため、スタッドレスタイヤを履くほうが安全です。

 タイヤの履き替えは早すぎても遅すぎてもよくありません。

※ ※ ※

 タイヤの履き替えは面倒かもしれませんが、雪や結氷の終日が来たら、スタッドレスタイヤから夏タイヤに履き替える必要があります。

 スタッドレスタイヤと夏タイヤは、制動性能や運動性能、燃費性能、摩耗性能、静粛性能などにそれぞれ違いがあるため、適切に履き替えましょう。

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