出たー! 大型連休で多発! カーブ通過時の「予測不能な謎挙動」サンデードライバーが「絶対に気を付けるべき」ポイントとは
くるまのニュース / 2024年4月19日 14時10分
いわゆる「サンデードライバー」が増える大型連休。慣れない運転は周囲にも「予測不能な動き」が脅威を与えます。そのなかのひとつが、カーブを通過する際の挙動です。どういったことに気を付ければいいのでしょうか。
■「理解を超えた挙動」が怖いサンデードライバー
いわゆる「サンデードライバー」が増える大型連休。慣れない運転は周囲にも「予測不能な動き」が脅威を与えます。
そのなかのひとつが、カーブを通過する際の挙動です。どういったことに気を付ければいいのでしょうか。
大型連休を迎えると、世間では一斉にクルマで遠出がおこなわれます。普段の土日では仕事の疲れを癒したり家事などで忙しいため、大型連休はその合間を縫ってレジャーに出る、年間でも貴重なチャンスだからです。
しかし、首都圏などの大都市部に勤める多くのサラリーマンは日ごろ電車で通勤し、クルマの運転経験が相対的に少ないため、周りの交通状況に合わない挙動や、安全面でリスクのある挙動がつい目立ってしまいます。
特に経験不足となるのが「カーブ時の挙動」です。
まず、周囲に影響を与えるのは「ブレーキのタイミング」です。後ろを走っているクルマにとって、予想外のタイミングで急ブレーキをおこなうと、思わぬ追突を招きかねません。
また高速道路やバイバス道など、常に一定のペースでの走行が求められる交通下において、不意のブレーキは後続車のペースを乱してブレーキの連鎖を生み出し、これが自然渋滞を発生させる一因ともなっています。
こうした予想外の急ブレーキが特に起きやすいのが、カーブ時です。
おさらいしておくと、カーブに差し掛かった時、直線走行時のスピードでは遠心力でカーブの外側に押し出され、ガードレールに衝突したり、最悪の場合路外へ転落したり、歩道の歩行者を巻き込んだりしてしまいます。
かといって、カーブに差し掛かって「あっ危ない!」と気づいてブレーキをかけると、それはスリップやスピン、横転というさらなる危険を招きます。「ハンドルを切りながらブレーキ」は厳禁です。
全日本交通安全協会の「交通教本」では、カーブ時の運転操作について、以下のように注意喚起します。
「曲がり角やカーブに近づくときは、その手前の直線部分で十分スピードを落としましょう」
ベテランドライバーがもし後ろを走っていた場合、このような状況で「もっと速く走れ」とは思わないでしょう。むしろ、カーブに突入してから不可解な急減速をされたほうが「ドキッ」とするもので、心象は悪くなります。
いわゆる「サンデードライバー」は、自分が下手だと思われることにコンプレックスを持ちがちです。それは悪くないのですが、「運転が上手い=安全運転がしっかりできる」という当たり前の意識に乏しいのも、またサンデードライバーの特徴と言えるかもしれません。
そして一番重要なのは、安全運転とは、危険リスクを減らす意思であって、カーブ時の危険回避はとにかく「あらかじめスピードを落としておく」ことが重要なのです。
もっと悪質な例は、「スピードを上手く落とせなかった。このままだと上手く曲がれない。そうだ、カーブをショートカットすればOKだ」という発想です。
これはセンターラインを割って対向車線にはみ出す行為であり、危険極まりない運転です。特にカーブでは見通しが悪いため、多くの場合、対向車と鉢合わせしてから事故回避まで1秒の余裕もありません。
もしこのようなショートカットで正面衝突を起こした場合、「危険運転致死傷罪」が適用される可能性があり、重罪となってしまいます。
ショートカットを「やむを得ず」せざるを得なかったという言い分があったにしても、それはカーブ前の減速が不十分だったという過失に他なりません。
たかがカーブですが、されどカーブでもあります。多少の低スピードやぎこちなさで他車からの視線を感じたとしても、安全意識を犠牲にすることの無いようにしましょう。
いっぽう「ベテランドライバー」も、このような不可解な挙動に遭遇しても、断罪する行動に出てはいけません。「どうせ不可解な動きをするだろう」と念頭に置きながらも、車間距離や心に余裕を持った運転で後ろを走ることが重要です。
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