イランと中ロ、関係強化 米司令官、公聴会で懸念表明

1月、イエメンの親イラン武装組織フーシ派支配地域に集まり、米英軍の攻撃に抗議するフーシ派支持者ら（ゲッティ＝共同）

　【ワシントン共同】米下院軍事委員会は21日、中東やアフリカでの米軍の態勢に関する公聴会を開いた。中東などを管轄する中央軍のクリラ司令官が証言し、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続く中でイランと中国、ロシアが関係を強化していると懸念を表明。「中東の混迷を自分たちの利益につなげようとしている」と批判した。

　昨年10月にハマスがイスラエルを急襲して以降、中東各地の親イラン組織の動きが活発になったと説明。イエメンの親イラン武装組織フーシ派による商船攻撃などを挙げ「高度で洗練された武器を装備している」と分析した。

　中国がイラン産原油の9割を購入し、イランを経済的に支えていると指摘した。