生体に近いヒトiPS細胞由来小腸上皮細胞モデルで、ブルガリア菌とサーモフィラス菌による腸管バリア機能強化を確認
共同通信PRワイヤー / 2024年4月24日 14時0分
【方法】
・hi-IOsとL. bulgaricus 2038株を共培養し、L. bulgaricus 2038株の生存率を評価しました。
・炎症性サイトカイン(TNF-α+IFN-γ)により腸管バリア破壊を誘導し、L. bulgaricus 2038株およびS. thermophilus 1131株による抑制作用を高分子物質の透過を指標に評価しました。また、作用機序解明のため、タイトジャンクション(TJ)※5関連遺伝子の発現を測定しました。
・炎症性サイトカインによる各細胞比率への影響に対し、両菌株による作用を遺伝子発現レベルで評価しました。
・両菌株による腸管恒常性維持への寄与を評価するため、DNAマイクロアレイによる網羅的遺伝子発現解析※6を実施しました。
【結果】
・hi-IOsとL. bulgaricus 2038株の共培養後、L. bulgaricus 2038株の生存が確認されました。
・両菌株は炎症性サイトカインによる高分子物質の透過促進を抑制し、TJ関連遺伝子の発現低下を抑制しました(図2)。
・両菌株は炎症性サイトカインによる吸収上皮細胞および杯細胞のマーカー遺伝子の発現低下を抑制しました(図3)。また、DNAマイクロアレイ解析の結果、O-グリコシル化※7が促進され、粘液産生量を増加することが示唆されました。
・ DNAマイクロアレイ解析の結果、両菌株は炎症性サイトカインによる炎症を抑制することが示唆されました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202404239895-O8-X17CaKqP】
図2. 乳酸菌による物理的バリア改善作用 (A) 細胞を透過した高分子物質の比較 (B) タイトジャンクション関連遺伝子OCLNの発現量 2038株:Lactobacillus delbrueckii ssp. bulgaricus 2038 1131株:Streptococcus thermophilus 1131
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202404239895-O9-Rn790m4y】 図3. 乳酸菌による各細胞の存在比率の改善作用 (A) 吸収上皮細胞のマーカー遺伝子VIL1 (B) 杯細胞のマーカー遺伝子MUC2の発現量 吸収上皮細胞は栄養素吸収、杯細胞は粘液産生などの役割を果たす
この記事に関連するニュース
-
抗炎症・抗肥満作用を有するメントール誘導体を開発 ~脂質代謝制御因子に作用、メントールとは異なる機序で炎症を抑制~
PR TIMES / 2024年5月15日 12時15分
-
理科大、腸内細菌の代謝産物「エノン脂肪酸」が抗炎症作用を持つことを発見
マイナビニュース / 2024年5月8日 18時4分
-
腸内乳酸菌による脂肪酸代謝産物が抗炎症作用を示し炎症性腸疾患を緩和することを明らかに ~食用油に由来する成分の効能を遺伝子、細胞、個体レベルで解析~
PR TIMES / 2024年5月7日 11時45分
-
肝臓の炎症を防ぐ特殊なマクロファージを発見
PR TIMES / 2024年4月25日 10時45分
-
「R-1 EPS」がインフルエンザウイルス感染による病原体の侵入を防ぐ肺上皮バリア機能の損傷を抑制
共同通信PRワイヤー / 2024年4月23日 14時0分
ランキング
-
1イオンの「幸せの黄色いレシート」キャンペーン。レシートを使って寄付したいけど、不良品を「返品」できなくなるの?「寄附」と「レシート保管」を両立させる方法を解説
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月19日 5時10分
-
2健康サプリを「毎月3万円」購入する80代の母。本人は「健康のため」と言いますが、解約させるべき?
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月19日 3時0分
-
3コロナ禍で売上げ95%減となった「地球の歩き方」 Ⅴ字回復遂げ新分野に挑戦 岩塚製菓のおつまみスティックとコラボ
食品新聞 / 2024年5月19日 20時14分
-
430年以上塩漬け「阿蘇ソフトの村」用地、投資額の38分の1で県売却へ…TSMC進出に伴う需要期待
読売新聞 / 2024年5月20日 6時51分
-
5「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバいのか!?
ニューズウィーク日本版 / 2024年5月17日 11時55分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください