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『ナウシカ』大ババ様の「青き衣もまといて…」←原作では別人に 映画版との相違点を比較

マグミクス / 2024年4月15日 20時25分

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■映画版とはかなり性格が違う?原作マンガ版のナウシカ

 1984年3月11日に公開されたスタジオジブリ作品『風の谷のナウシカ』は、全7巻からなるマンガが原作です。映画版と原作マンガでは、ストーリー展開や物語の背景、登場人物などに異なる点があり、映画版しか知らない視聴者がマンガを読むと驚くこともあるかもしれません。本記事では、原作マンガ版と映画版の違いを振り返ります。

『風の谷のナウシカ』のヒロインであるナウシカは映画版ではあらゆる生き物と心を通わせる不思議な親和力を持った少女であり、人に対してもそれ以外の生き物に対しても愛が深い人物です。

 一方で、マンガ版のナウシカは敵軍からの攻撃を止めるために、土鬼(ドルク)のひとつ「マニ族」の長である「僧正」を人質に取るなど、戦いにおいて合理的な一面を見せました。また、原作では荒っぽい言動も目立ち、映画版の凛としたイメージとは少し異なる部分が見えるのも印象的です。

 このようにマンガでは、ナウシカの「戦士」としての勇ましさが強調された様子が描かれており、そこには彼女の生い立ちが深く関係しているようです。マンガ『風の谷のナウシカ』第1巻では、ナウシカの父であり「風の谷」の族長であるジルが、トルメキアとの古くからの盟約を守るため、女性であるナウシカを戦場に出すことを決めます。

 というのも、ジルにはナウシカ含め11人の子どもがいたのですが、みな早くに亡くなってしまい、後継ぎはナウシカしか生き残っていないためです。ジルはナウシカの実力に期待しているようで「女が族長になったためしはないが あいつならやっていけるにちがいない」と口にしています。このように、マンガ版ではナウシカのバックボーンが映画版よりさらに丁寧に描かれていました。

 ちなみに、映画版では悪役に近い人物として描かれたトルメキアの皇女クシャナも、マンガ版を読むと違った印象を受けます。

 マンガ版では、クシャナが実の父からも命を狙われていたことや、クシャナを守るために「心を狂わせる恐ろしい毒」を飲んだ王妃(クシャナの母)の存在といった、悲しい過去が描かれました。ほかにも、時折見せる部下への優しい対応などが描かれたことによって、クシャナの魅力をより引き立たせています。

 そして、映画版には登場しない、マンガ版での重要人物も欠かせません。例えば、ナウシカが一時的に人質にとった僧正は、映画版での大ババ様の「その者青き衣もまといて 金色の野におりたつべし」という名セリフを口にしていました。

 また、マンガ版で途中からナウシカと一緒に旅をする少年チククは、描かれてはいないものの「チククの成年後、はじめて風の谷へ帰った」という一文から物語が完結後も長い間、一緒に暮らしていたことが分かります。さらに、映画版でも活躍した少年アスベルは、マンガ版の最終話で黒髪の少女を抱きしめる描写が見受けら、その少女と恋仲であったことがうかがえました。

 このように、映画版と原作版ではキャラクターの描かれ方や、彼らの活躍が大きく異なることが分かります。原作マンガの展開を知った上で映画版を視聴すると、これまでと違った印象を抱くかもしれません。

(LUIS FIELD)

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