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えっ、実は18禁だった? 残酷描写も衝撃の「Z指定」ゲーム・3選

マグミクス / 2024年3月27日 21時10分

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■ゲームを心ない批判から守るレーティング制度「CERO」

 多様化するゲームソフトの表現が青少年に悪い影響を与えるのを避けるために作られたレーティング機関のCERO(特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構)。同機関によるレーティングはA、B、C、D、Zの5段階で、CERO Zに分類されたゲームは18歳未満に販売してはならないとされています。Nintendo Switchで遊べるゲームのなかから「え、そんな理由でR18なの?」と驚いてしまうような名作を紹介します。

●美少女ゲームだけど待っているのは「暴力」と「犯罪」!?
 まず紹介するのは『月姫 -A piece of blue glass moon-』です。スマホゲーム『Fate/Grand Order』の大ヒットで数多のファンを生み出したTYPE-MOONの代表にして原画家でもある武内崇さんとシナリオライター・奈須きのこさんの原点といえる2000年発売の同人ゲームのリメイク作品で、ノベルゲームとしては破格といえる30万本以上のセールスを叩き出しました。

 本作のCEROレーティングがZである理由ですが、実は「犯罪や暴力描写があるから」というもの。プレイしたことがない人からすると「(美少女ゲームならではの)アダルト・お色気描写が理由じゃないの?」と驚いてしまうかもしれません。

『月姫』のような「現代社会に人ならざるものが干渉することで生まれる物語」は伝奇というジャンルに分類されますが、このジャンルは「バイオレンス&エロティック」が主軸であると語られることが多く、バイオレンス部分で妥協しなかったためにこのような形になったのかもしれません。

 過去にも同様の作品はあり、2009年に5pb.(現MAGES.)がリリースした『CHAOS;HEAD NOAH』も、現代を舞台とした美少女ノベルゲームであるにも関わらず暴力や犯罪描写を理由とするCERO Z作品でした。

■人気の原作をとことん再現したらCERO Zになっちゃった!

原作・つくしあきひとさん監修のストーリーも楽しめる『メイドインアビス 闇を目指した連星』

 2022年にスパイク・チュンソフトから発売された『メイドインアビス 闇を目指した連星』は、つくしあきひとさんによる人気マンガ『メイドインアビス』を原作としたゲームです。つくしさんはかつてゲームメーカー勤務だったという経歴を持つ方で、2006年の『Elebits』、2008年の『エレビッツ カイとゼロの不思議な旅』で絵本のようにかわいらしいタッチを生かしたキャラクターデザインを手がけています。

 独立後に連載を始めたマンガ『メイドインアビス』は人類未踏の大穴・アビスの探索を軸にした物語で、つくしさんならではのかわいらしいタッチと、読者の心を容赦なくえぐるダークな描写や展開のギャップが魅力のひとつとなっています。

 ゲーム版は、そんな本作の魅力をあますことなく再現したがゆえのCERO Zであるといえます。発売当時はユーザーたちから「まさかゲームもこんなにエグいとは!」という悲鳴(?)が上がりましたが、それこそ制作スタッフの望むものだったに違いありません。

●『ゴールデンアイ 007』は任天堂のCERO Zタイトル!
 最後に紹介するのは、1997年に任天堂がニンテンドー64でリリースした『ゴールデンアイ 007』です。映画ジェームズ・ボンドシリーズの「ゴールデンアイ」を原作とするFPS(一人称視点のシューティングゲーム)で、その完成度の高さに当時のゲーム少年たちは夢中になって遊びました。開発・レア社、発売・任天堂というタッグは「スーパードンキーコング」シリーズでもおなじみです。

「CERO Zのゲームなのに子供が遊んでいいの?」と思った方もいるかもしれませんが、CEROの設立は2002年。本作の発売当時はまだCEROそのものがなかったのでレーティングもしようがなく、小学生や中学生が遊んでも(制度上の)問題は何もありませんでした。

 本作は2023年11月にNINTENDO 64 Nintendo Switch Onlineで配信が始まるにあたってCEROの審査を受け、CERO Zに分類されました。同サービスで配信中の『スターツインズ』も「任天堂×レア社によるCERO Zタイトル」で、これらは実にめずらしい「オトナ向けの任天堂タイトル」といえます。

 最近のダウンロード専用ゲームには、CEROではなくIARC(the International Age Rating Coalition)という非営利の国際レーティング組織が審査したタイトルも見られるようになってきました。「IARC 12+」であれば「12歳以上対象」という意味で、レーティングの種類に推奨年齢が含まれているので、こちらにも独自の分かりやすさがあります。CEROやIARCのレーティングを参考に、自分に合ったゲームを見つけて楽しみたいですね。

『月姫 -A piece of blue glass moon-』
(C) TYPE-MOON

『CHAOS;HEAD NOAH』
(C) MAGES./NITRO PLUS/RED FLAGSHIP

『メイドインアビス 闇を目指した連星』
(C) つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会
Licensed to and Published by Spike Chunsoft Co., Ltd.

『ゴールデンアイ 007』
(C) 1997 Nintendo/Rare. Game by Rare. GoldenEye 007 Interactive Game (certain audiovisual components) (C)1997-2022 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. JAMES BOND, 007, 007 Gun Logo and related James Bond Indicia (C)1962-2022 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. JAMES BOND, 007, 007 Gun Logo and related James Bond Trademarks are trademarks of Danjaq, LLC. GoldenEye 007 Interactive Game TM Danjaq, LLC. All Rights Reserved. James Bond Theme by Monty Norman. Used by Permission of Sony Music Publishing (US) LLC. All Rights Reserved.

(蚩尤)

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