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【漫画】素敵な先輩は「ギャンブル依存症」だった? 「病気」克服までの日々に3万人が「凄絶!」【作者インタビュー】

マグミクス / 2024年4月30日 21時5分

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■「ギャンブル依存症」は脳機能の病気

 女性社員の山下は、夫の酒癖に悩んでいました。その様子を心配した、先輩の武田が声を掛けてくれます。武田は若い頃、「ギャンブル依存症」だったと自分の過去について教えてくれます。さらに、「アルコール依存症」と「ギャンブル依存症」は少し種類が違うけれども、脳機能の病気という共通点があるというのです。そして、自身の経験をもとに、依存症になった経緯や治療法などを詳しく説明してくれて……。

 三森みささん(@mimorimisa)が「ギャンブル依存症は脳機能の病気です」としてX(旧:Twitter)に掲載した『だらしない夫じゃなくて依存症でした』(時事通信社)が話題です。いいね数は3.1万を超えており、読者からは「自分はマンガのまんまだわ。昔、パチンコにさえ出会わなかったらもっと良い人生だったかもって思う」「毎日できる身近なパチンコパチスロが依存症のきっかけとなることが多いよね」「分かりやすい! ギャンブルと酒の失敗談は義務教育に入れるべき!」などの声があがっています。

 作者の三森みささんにお話を聞きました。

ーー今作『ギャンブル依存症は脳機能の病気です』が生まれたきっかけや、理由を教えて下さい。

 もともと厚生労働省の依存症啓発事業による依存症啓発マンガ『だらしない夫じゃなくて依存症でした』のなかの1話です。アルコール、薬物、ギャンブルの話を入れてほしいとのご依頼だったのでギャンブルの話を入れました。

ーー脳機能の病気であるということは驚きでした。今作を描くうえでこだわった点や、気を付けたこと、思い入れのあるシーンなどはありますか?

 とにかくマンガで分かりやすく必要な情報を提供する点では苦労しました。数ある情報と限られた締め切りから、何を入れるか取捨選択しなくてはならなかったので……。その上で見やすいマンガの画面づくり、親しみやすい配色に苦心していたことを覚えています。

 あとはマンガの執筆中は、キャラクターが本当は何を考えているんだろう……ということに頭をすごく使っていましたね。説明だけじゃないドラマをいれるのは楽しかったです。

アルコール依存症の夫と回復への道のりを描いた長編コミック『だらしない夫じゃなくて依存症でした』著:三森みさ(時事通信社)

ーー依存症になる過程に衝撃を受けました。ギャンブル依存症は日本でも大きな社会問題になっていますが、今作に込めた思いや、伝えたいことなどがあれば教えて下さい。

 とにもかくにも病気なので、依存症だと思った方は早く治療者につながってほしいですね。依存症になるとウソをついたり人を裏切ったりするのも珍しい話ではありません。

 そうであるがゆえに、社会や周囲の人から非常に見放されやすいし本人も何でこんなことをしているのか自分でも分かっていないでしょう。だから依存症は病気であることを理解することは当事者にとっても、周りや社会にとっても非常に大切なことだと思います。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特にうれしかった感想の声、印象に残った読者のコメントはありましたか?

「まるで自分のことが書かれているのかと思ってた」「泣きました」など心を揺さぶられたコメントを見るとうれしいですね。

ーー書籍『だらしない夫じゃなくて依存症でした』(時事通信社)に今作が収録されています。あらためて、書籍のあらすじや見どころを教えて下さい。

 このマンガはアルコール依存症の夫と妻の物語です。啓発マンガなので病状、家族、脳機能、病院、スリップ、回復までしっかり入っています。1冊読めば全体が分かるので、ぜひ読んでほしいですね。

ーー今後はどのような創作活動をされる予定ですか?

 現在は依存症からさらに踏み込んで、トラウマ治療のマンガを制作中です。そのあともいろいろと挑戦してみたいのですが、自分の興味がメンタル系なので、精神の話が多くなるだろうなと感じています。

(マグミクス編集部)

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