ヘンリー王子「国王を鼻であしらった」と英紙報道 英式典で国王から贈られた記念メダルつけず

国際スポーツ大会インビクタス・ゲーム10周年を記念する式典に出席したヘンリー王子（ロイター）

英国のヘンリー王子（39）が8日、英ロンドンのセント・ポール大聖堂で行われた自身が設立した負傷兵士らのための国際スポーツ大会インビクタス・ゲーム10周年を記念する式典に出席した。

王子の乗った車が会場に到着すると、沿道に集まった人々からは大きな歓声が上がった。王子は笑顔で手をふる様子も見られたが、妻メーガン妃（42）と2人の子どもたちは欠席。王室メンバーのサポートもなく、孤立した様子の王子が、時折結婚指輪をいじる姿も目撃されたと報じられている。一方、母ダイアナ元妃の弟チャールズ・スペンサー氏と妻が出席したと伝えられている。

ダークスーツ姿の王子は、胸に故エリザベス女王から授与された4つの勲章をつけて登場。右の胸元に英国陸軍時代にアフガニスタンの作戦に参加したことで贈られた勲章やエリザベス女王の在位70周年を記念したプラチナ・ジュビリーの記念メダルなどが並んでいたが、昨年5月の戴冠式で国王から贈られた記念メダルはつけていなかった。英デイリー・メール紙などは、「国王を鼻であしらった」と報じている。

国王は同日、カミラ王妃とともにバッキンガム宮殿で開催されたガーデンパーティーに出席した。2月にがんと診断されたことを公表して以降、対面での公務を控えていた国王が、王妃とともに元気そうな姿で集まった人々と交流する様子が、王室の公式SNSで公開されている。会場にはアン王女らの姿もあったが、妻キャサリン皇太子妃ががんの治療を受けて療養しているウィリアム皇太子は欠席した。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）