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“飛距離291m”小林陵侑、命懸けの世界最跳スキージャンプ 無謀なチャレンジの全貌を公開「恐怖しか感じなかった」

ORICON NEWS / 2024年5月9日 16時27分

小林陵侑選手 (C)Joerg Mitter/Red Bull Content Pool

 北京オリンピックで金メダルを獲得した、レッドブル・アスリートのスキージャンプ・小林陵侑(27)が4月24日、アイスランド北部アークレイリにあるフリィザルフィヤットル・スキーリゾートの雪山に特設されたスキージャンプ台で、驚異の飛距離・291メートルで世界新記録を樹立した(同社調べ、現地で専門家が計測)。人間の限界を超えたチャレンジの舞台裏が9日までにドキュメンタリー映像として公開された。

【動画】まさに命懸け!小林陵侑の世界最跳スキージャンプ裏側

 スキージャンプ史上の最長飛距離は、2017年にオーストリアのステファン・クラフトが記録した253.5メートル。この偉大な記録を37.5メートルも上回る小林の大ジャンプが、どれほど無謀なチャレンジだったのかは容易に想像できる。ジャンプ台の高さは360メートル。フランスのランドマークであるエッフェル塔の高さが330メートルであることを考えると、小林のスタート地点はエッフェル塔の頂点以上に位置している。



 プロジェクトの舞台となったのは、スキーリゾートとしても有名なアイスランド北部の都市・アークレイリ。チャレンジに必要な傾斜と積雪量が適していたため、この場所が選ばれた。

 そして最大の特徴は、今回のために制作されたジャンプ台。標高1115メートルから始まり、360メートルの高低差を超え、最大36度の勾配で下降する特別ステージが用意された。プロフェッショナルなスタッフによる完全DIYスタイルで、雪山の上から下を雪上車で何往復もしながら、5週間24時間フル稼働して制作した。チャレンジャーの小林を360メートル上のスタート台まで運ぶリフトは存在しない。まずはスキー場のリフトで中間地点まで行き、そこから雪上車でスタート台まで移動。これだけの負担が体にかかる状態でジャンプに挑むのは、小林のこれまでのキャリアでも初めての経験となる。

■小林陵侑コメント
「小学3年生で始めたスキージャンプ。20年近く飛んでますが、今でもシーズンが始まると、一番最初に飛ぶラージヒルでかなりの恐怖を覚えるんです。もちろん、フライングヒルはそれ以上に怖い。

同じ競技なんだからやることはそれほど変わらないだろう!って思う方もいるでしょうけど、僕たちの中では別競技に近いくらいやることが変わってきます。

今回はそれ以上なわけだし、ましてや見知らぬ土地。恐怖しか感じなかったです。なので最初は慣れるのに精一杯でした。でも徐々に感覚が分かってきて、最後に飛んだ2本で最高のパフォーマンスができました。

こういったことがやりたくてこのチームに入ったので、今その夢が叶いました。最高のチームに恵まれたし、レッドブルじゃなければできなかった挑戦。またいつかチャレンジしたいです!」

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