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進まないEV=電気自動車 充電環境の改善が不可欠 充電器を全区画に整備したマンションが登場)

RKB毎日放送 / 2024年4月9日 18時35分

環境の面から世界で注目されるEV=電気自動車。しかし日本でのシェアは1.6%と普及が進んでいません。一体何が足かせになっているのでしょうか。

近未来デザインテスラの最新EV4月6日から12日まで、福岡市中央区の大型商業施設マークイズ福岡ももちにお目見えしたのは、テスラが開発した最新のEV=電気自動車「サイバートラック」。大阪、名古屋などに次いで九州では初めてのお披露目です。

RKB小野愛梨リポーター「新型EVはタッチ式でドアが開閉します。車内も広々とした空間を確保できています。さらに大きなタッチパネルもついています。」

ボディはステンレス鋼で、防弾機能も備えた高い耐久性、1回の充電で約550キロ走行可能です。そして、トラックという名の通り、大きな荷台を備えていて、けん引能力は約5トンと「アフリカ象並み」のパワーがあるということです。

価格は約910万円から最上位モデルで1500万円です。

自動車販売会社の業界団体によりますと、去年のEV=電気自動車の国内販売台数は前年比5割増の8万8535台でした。統計が開始された2009年以降で過去最多となっています。

アメリカの「テスラ」と販売台数で世界一を争うのが、中国の大手EVメーカー「BYD」です。去年1月から日本での販売を開始。カーナビやサンルーフが標準装備されたスポーツ多目的用=SUVの「ATTO3」など、去年1年間で1446台を販売しました。国内で販売された乗用車のうち、EVの半数以上は輸入車でした。

日産福岡販売マリノア店小副川宏課長「ガソリン代が高騰している中でランニングコストが抑えられる電気自動車が、今後より一層普及していくのではないかと思っております。」

日本のEV市場で最も売れたのは、日産自動車の「サクラ」です。価格は220万円、軽乗用車のEVという手軽さと国から55万円の補助金が出るというメリットで、去年1年間で3万7100台が販売されました。

EV購入充電環境がネックに

政府は2035年までにガソリン車の新車販売を禁止して100%電動化を目指す方針です。その中にはハイブリッド車も含まれていますが、実現まではまだまだ時間がかかりそうです。昨年度、日本で登録された乗用車の燃料別台数の割合は、ハイブリット車が最も多く57.8%、次いでガソリン車が33.4%。EV=電気自動車は1.6%にとどまっています。

日産自動車が実施したアンケートで、EVの購入で迷うポイントは「自宅で充電ができない」や「充電スポットが少ない」など充電環境であることが分かりました。特にマンションなど集合住宅に住む人の88.6%が「充電施設がないのでEVの購入は難しい」と回答しました。

駐車場の全区画にEV充電器を整備したマンション福岡市東区のアイランドシティ。大型マンションの駐車場では全429画にユビ電の電気自動車充電サービス「WeCharge」が整備されました。

RKB小野愛梨リポーター「コンセントについている専用のQRコードを読み込むとスマートフォンから決済することができます」

料金は1kWhあたり48円で、割安になる定額プランも用意されています。このマンションには342世帯が入居していますが、EVを所有しているのは20世帯程度だということです。住民の車選びの選択肢にEVも入れてもらおうと、日産、テスラ、ヒュンダイの3社が合同で試乗会を行いました。

試乗した人「すごく乗り心地が良かったです。これをきっかけに電気自動車にかえようかなという考えが出てきました」

「ガソリンよりは、かなりコストパフォーマンスが良いなと思いました」

WeChargeは家庭用エアコンと同じ200Vのコンセントで充電するため、急速充電器と比べて設備投資は抑えられます。設置費用約1億7000万円のうち、約1億4000万円は国からの補助金で、残りの3000万円はユビ電が負担しました。

ユビ電坂井洋平さん「福岡市は集合住宅の比率が約78%で、全国の政令指定都市の中でもトップ。集合住宅に住んでいる方でも気楽にいつでも気兼ねなく充電できるような環境を提供させてもらって、EV購入の後押しをしたい。」

国は、2030年までに公共用の急速充電器3万口を含む30万口の充電インフラ整備を目標に掲げ、今年度は補助金360億円を充てる方針です。

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