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「子供の楽器」のイメージを華やかな技巧で覆す リコーダー奏者・井上玲が大阪で演奏会

産経ニュース / 2024年5月9日 12時30分

リコーダーに抱かれる「子供の楽器」というイメージを覆したいと、リコーダー奏者の井上玲が14日、「コンチェルト×リコーダー イタリアの熱狂、ドイツの愉悦」と題した演奏会をザ・フェニックスホール(大阪市北区)で開く。

リコーダーは16~18世紀の欧州で愛され、貴族たちもたしなみとして演奏していたという。横笛のフルートの台頭で一時は影をひそめたが、20世紀に古楽への関心が高まる中で再び注目を集め、新曲も生まれ続けている。

ところが、日本では小学校などで学ぶ印象の強さから、「芸術楽器としての評価を得られていない」と井上。イタリア語では「フラウト・ドルチェ(甘い音の笛)」の名で呼ばれるというリコーダーの真の魅力を伝えたいと、演奏活動に力を入れている。

井上はチェンバロ奏者の母親の影響で、幼い頃からバロック音楽に親しんでいた。8歳で木製の本格的なリコーダーを吹き始め、中学時代から国内のコンクールで受賞を重ねた。庄野龍夫や山岡重治の指導を受けたが、「ほぼ独学。CDを聴いたり、ほかの人の演奏の指遣いを見たりして研究していました」。

東京大学に進学したが音楽への思いを抑えきれず、東京芸術大学大学院に進み音楽学を専攻。在学中の2021年にはドイツで開催された「テレマン国際古楽コンクール」で第2位と聴衆賞に輝いた。

今回の演奏会では華やかな技巧を見せようと、ビバルディやテレマンらのリコーダー協奏曲6曲を選んだ。井上は「間違いなく、従来のリコーダーの印象が覆ります」と明言した。

午後7時開演。前売り一般4000円、学生2500円。同ホールチケットセンター(06-6363-7999)。(藤井沙織)

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