“銀座のホステス兼女医”が語った過去。いじめられた学生時代、美容整形に400万…医師の肩書なんて「どうでもいい」
日刊SPA! / 2024年4月17日 15時54分
◆「神様に謝りたい衝動」を抑えられなくなる
囲んで罵声を浴びせる、椅子を蹴る、後ろから物を投げられるなどの暴力をクラスメイトから日常的に受け、自宅に帰れば死物狂いでヴァイオリンを練習する日々。鷹見氏の心身は限界を迎えつつあった。
「中学1年生のとき、発作的に自宅の3階から飛び降りました。しかし3階はそれほどの高さではなく、助かってしまいました。そのとき、『まだヴァイオリンでプロになっていないから死ねない』と思いました」
命に別状はなかったものの、鷹見氏はこのあたりから急速に壊れ始める。たとえばこんな具合だ。
「ふとしたとき、神様に謝りたい衝動を抑えられなくなりました。頭に神様を冒涜する絵が浮かんできて、それを打ち消すために謝るんです。その発作は重く、たとえ外にいるときであっても、お辞儀や土下座を何時間も繰り返してしまうほどでした。この奇妙な発作は当然、学校のクラスメイトからさらにいじめられる原因になりました。痙攣を伴うため、年頃の子たちのからかいの対象としてはうってつけだったでしょう」
◆突然「ヴァイオリンを辞めてくれないか」と言われ…
自宅で発作が起きたときは土下座しながら何度も頭を床に打ち付け、額から血を流すこともあったという。こうした鷹見氏の“症状”は両親も知っていたが、精神科への受診は絶対に認められなかった。
「おそらく、父が精神科医だったからだと思います。狭いコミュニティなので、娘が強迫性障害を抱えていることが他の医師に伝わるのが許せなかったのではないでしょうか。仕方がないので、私は父の書棚から医学書を読み漁り、どうにか症状を鎮める方法を自分なりに編み出しました」
学業成績の良かった鷹見氏は地元の進学校へ入学し、中学校時代の加害者たちと離れる。いじめの対象になることはなかったが、さりとて誰からも気にもされない“凪”のスクールライフを送った。しかもこの”凪”はすべての停止であり、穏やかとは真逆のものだった。
「高校から帰宅してヴァイオリンを弾こうにも、何もできない時間が長く続きました。ケースを開けてヴァイオリンを眺めて数時間経ってしまうこともあったんです。私がサボっていると勘違いした母からは、『将来よりもその場の楽しみを取る凡人だったのね』などの辛辣な言葉を浴びせられました。部屋にカメラを設置して私の様子をしばらく監視していた母ですが、どこかで見切りをつけたようです。あるときから、『ヴァイオリンを辞めてくれないか』と言い出しました。これまで少なくない投資をしてきた母にとって、“損切り”だったのでしょう」
この記事に関連するニュース
-
普段は安全運転だが…日本で「高齢ドライバーによる交通事故」が後を絶たないワケ【東大医学部卒の医師の見解】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月16日 9時0分
-
「女の子だから」父に褒めてもらえず…“困難な環境”で育った女性画家が強い劣等感を克服するまで
日刊SPA! / 2024年5月12日 15時54分
-
医学部受験生の60%が「親子関係」に悩んでいる…成績優秀な子を追いつめる毒親たちのヤバすぎる思考回路
プレジデントオンライン / 2024年5月10日 8時15分
-
先輩の男性器を触ることを強要されたり、練習中に暴行を受け…早稲田大の名門体育会から大手企業勤務エリートがホストクラブ内勤に転身した理由「夜職にはあって一般企業にはないものが…」
集英社オンライン / 2024年5月4日 12時0分
-
灘中→灘高→東大理Ⅲ…超エリートコースを歩んだ男が“医師とピアニストの二刀流”を続ける理由
日刊SPA! / 2024年4月22日 15時54分
ランキング
-
1白いセダンで「あおり運転」してきたチンピラ風が、顔色“真っ青”になって警察に捕まるまで
日刊SPA! / 2024年5月17日 8時54分
-
2夏に役立つかも 警視庁が“簡易ハエ取り器”の作り方を公開
オトナンサー / 2024年5月16日 22時10分
-
3“激安焼肉食べ放題店”の元店員が暴露。「客に“得させないようにする”3つのワナ」
日刊SPA! / 2024年5月8日 15時54分
-
4今の時期はご用心「カラス襲撃」から身を守る方法 人を襲う理由や習性について鳥類学者が解説
東洋経済オンライン / 2024年5月17日 12時20分
-
5おひとりさまの老後の「住まい」どうする?3つの注意点
オールアバウト / 2024年5月16日 19時30分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください