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“銀座のホステス兼女医”が語った過去。いじめられた学生時代、美容整形に400万…医師の肩書なんて「どうでもいい」

日刊SPA! / 2024年4月17日 15時54分

◆「死にたい」と思ってきたからこそ、たどり着いた領域

 現在、昼は美容医療関係の仕事に従事する鷹見氏は現代医療についてこんな見解を持っている。

「現代医療は、救命と延命が最善とされていて、その前提がまったく疑われていません。しかし闘病している人のなかに、その辛さから『殺してほしい、楽になりたい』と言う人がいることは有名な話です。私は、生きていることを無条件に善とするこの考え方の根底には、自分たちがキラキラした人生を歩んできた医師たちの偏った考え方がある気がしてなりません。ずっと『死にたい』と思って生きてきた自分の方が、患者たちの気持ちが理解できるとさえ思います。保険診療のそうした考え方が水に合わず、自費診療の世界で仕事をしています」

 生き甲斐を失いながらも、鷹見氏はさまざまな領域に活躍の場を広げる。彼女は絶望と呼ぶほど大げさに嘆くわけでもなく、深い慟哭を演じるわけでもない。だが確かに世界を見限り、そのうえで気の遠くなる“消化試合”の余生を嬉々として生きる。矛盾だらけの方法であらゆる方面に爪痕を残す究極の器用貧乏は、これから世界にどんな波乱を巻き起こすのだろうか。

<取材・文/黒島暁生>

【黒島暁生】
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki

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