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ドジャース・由伸 マダックス超えストライク率!初球から19球連続 自己最長8回投げ4勝目

スポニチアネックス / 2024年5月9日 1時31分

<ドジャース・マーリンズ>4勝目を挙げた山本(撮影・光山 貴大)

 ◇ナ・リーグ  ドジャース8―2マーリンズ (2024年5月7日 ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手(25)は7日(日本時間8日)、マーリンズ戦で自己最長となる8回を投げ5安打2失点で4勝目を挙げた。4度目の挑戦で待望の本拠地初勝利となった。先頭打者にプレーボール弾を浴びたが、初球から19球連続ストライクは、投球計測が導入された88年以降では球団初の快挙。抜群の制球力で今季自己最高の75%と高いストライク率を示し、97球で投げ抜いた。 

 自然と笑みが浮かんだ。山本の失点はソロ本塁打2本のみで、自己最長の8回を投げ切った。8試合目の先発で、5万1496人を集めたドジャースタジアム初白星をつかみ「凄くうれしく思う。長いイニングを投げられたのが一番良かった」と感慨を込めた。

 初回先頭、チザムに初球の95・4マイル(約153キロ)直球を右中間席に運ばれ、連続無失点が15イニングで止まった。だが、ストライク先行の信念はぶれなかった。2死からベルに右前打を浴びたが、続くJ・サンチェスをストライクゾーンのスプリットで二ゴロ。初回から2回2死のブルーハンの1球目まで、試合開始から19球連続ストライクは、88年以降では球団初の快挙だった。

 相手打線の早打ちも相まって、その後もテンポ良くアウトを積み重ね、大量援護を呼び込んだ。「しっかり出し切った」と8回は最後の打者デラクルスを94・8マイル(約153キロ)の直球で空振り三振に仕留め、雄叫び。5奪三振と少なかったことを大谷にからかわれながら、「(最後は)三振を取れて良かったな」ともねぎらわれたことを明かした。

 抜群の制球力から「精密機械」と呼ばれたサイ・ヤング賞4度、通算355勝の名投手グレグ・マダックスと重なった。大リーグで100球未満の完封は「マダックス」と呼ばれ同投手は史上最多13度達成。山本も3球勝負が信条で、追い込んでから明らかなボール球で様子を見る考えは「オリックス時代からなかった」と言う。この日は97球を投げ、ストライク率は75%。「少ない球数で長く投げられるのが一番、理想的。そういう投球がチームの勝利以上に利益が出るならうれしい」。まだ8度目の登板ながら今季ストライク率は67%から69%に上昇させ、通算67%のマダックスを上回った。

 ドジャースの先発投手は4月まで平均4・8イニングでなかなか5回を投げ切れておらず、救援陣を救う快投でもあった。チームは今季最長の6連勝を飾り直近15試合で13勝と絶好調で、貯金は今季最多12。自身も4連勝と波に乗る山本は「自分の投球ができているところは凄く自信になる」。登板を重ねるごとに、存在感を強めている。(奥田 秀樹通信員)

 ▽ストライク率 投球におけるストライクの割合を示し、「見逃しおよび空振りストライク+ファウル+インプレー打球」を総投球数で割って出す。ボールゾーンの球に打者が手を出したものも加えるため、単純にストライクゾーンに投げ込んだ割合ではない。主な日本の先発投手では大谷は通算64%で、ダルビッシュと前田は65%、今永は68%。田中将大と岩隈久志が67%、黒田博樹64%、松坂大輔62%、野茂英雄61%など。

 ≪投球計測導入後は試合開始から連続ストライク24球が最多≫投球計測が導入された1988年以降で、試合開始から最もストライクを続けたのは、22年8月24日ナショナルズ戦でのマリナーズ・カービーで、24球連続ストライクだった。次いで21球連続が18年8月30日カージナルス戦でのパイレーツ・マスグローブ(現パドレス)、20球連続が14年4月9日の開幕メッツ戦でのブレーブスのアービン・サンタナらがいる。

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