ネリ崩落の「稲妻ダブルフック」「劇的な方法でダウン」 メキシコ報道でも井上尚弥に称賛目立つ
THE ANSWER / 2024年5月7日 18時3分
■井上尚弥がネリを6回TKO
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体タイトルマッチ12回戦が6日、東京ドームで行われ、王者・井上尚弥(大橋)がWBC1位の指名挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回1分22秒TKO勝ちした。日本ボクシング界にとって因縁の“悪童”は初回にダウンを奪う見せ場を作りながら、最後は撃沈。地元メキシコメディアは井上の驚異のテクニックに注目し「これこそが怪物と呼ばれる理由」と伝えている。
序盤から激しく動いた試合。井上は初回、ネリの左フックを被弾し、試合では人生初ダウンを奪われた。それでも冷静さを失わず、2回はネリの打ち終わりに狙いすました左フックでダウンを奪い返す展開。5回終盤には左フックで2度目のダウンを奪い、6回に連打で3度目のダウンを奪ってレフェリーストップとなった。
ネリの地元メキシコのボクシング情報サイト「イスキエルダーソ」は「ナオヤ・イノウエの上等なテクニック:右の稲妻ダブルフックでネリを倒す」との見出しで記事を掲載。本文では「イノウエがネリをノックアウトした方法はまさにこの日本人選手が天才だという証明になった」と記した。
6回の決着シーンについては「ネリの顎に当てた右のダブルフックだった」と井上のパンチについて解説。「2つのことが一瞬で起こった。1つ目は右の稲妻パンチでネリを追い込み、すぐにもう一度右のパンチをメキシコ人の顔面直撃させ、劇的な方法でダウンさせた」と報じた。
さらに「この右のダブルフックは爆発的なパワーとスピードを兼ね併せていて、これこそがまさにナオヤが怪物だと呼ばれる理由である」と分析。ネリの健闘以上に井上の強さをクローズアップしている。
メキシコメディア「アステカTV」も「イノウエは彼は未だ無敗で、今日の試合で世界最強のボクサーであることを証明した」「(健闘したネリは)それでもモンスターと呼ばれる男には敵わなかった」と脱帽するなど、ネリの母国からも井上に対する称賛が目立っている。(THE ANSWER編集部)
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