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「メルカリ」も「ベネッセ」も実はラテン語だった! 明日誰かに話したくなる「あの名前」の由来

東洋経済オンライン / 2024年3月26日 17時0分

「ボルボ」も、ラテン語由来の社名です。volvoは「私は転がす」という意味で、こちらはアウディよりも自動車メーカーの名前としてしっくりくるラテン語です。

次は車名を見てみましょう。こちらもラテン語由来のものが数多くあります。

たとえばトヨタの「プリウス」はラテン語で「より前面の、より優れた」という意味を持つpriusが元になっており、その他にも「イプサム」は「それ自身(ipsum)」、「スープラ」は「上に(supra)」という意味です。supraは、英語のsuper-「超」の語源になっています。

ミシュランのマスコットにもラテン語の影響が

車関係でもう一つ付け加えたいのが、タイヤメーカーのミシュランのマスコットである「ビバンダム(Bibendum)」です。よく知られる「ミシュランマン」の呼び名は通称です。

ビバンダムの名前の由来は、ミシュランの初期のポスターに、タイヤのキャラクターともにラテン語でnunc est bibendum「今こそ飲むべし」と書かれていたことです。

加えてポスターにはフランス語で「乾杯!ミシュランタイヤは路上の障害物を飲み込みます」とも書かれています。つまり、タイヤが路上にある障害物を踏んでも衝撃を吸収するという広告訴求に、「飲む」から連想してnunc est bibendum「今こそ飲むべし」というラテン語のフレーズをつけているのです。

nunc est bibendumは、ホラーティウスの詩集『カルミナ』の第1巻37歌にあります。これはクレオパトラの敗北とローマの勝利を祝っている内容の詩です。タイヤの広告にもラテン文学からの引用が使われている背景には、当時のフランスではホラーティウスなどの作品が学校で広く使われていた事情があったと考えられます。

ラテン語由来の施設名

施設名がラテン語由来、というものもたくさんあります。

最初に紹介したいのは、東京の大井町駅近くにある、品川区立総合区民会館の愛称「きゅりあん」です。

この語源はラテン語で「会堂」を意味するcuriaです。「人が集まり、ふれあうように」との願いを込めて「きゅりあん」と名付けられたとのことです。curiaという名前は特に「元老院議事堂」という意味もあります。

ローマの政治関連の語彙が由来になっている施設名としては、他に東京駅近くの「東京国際フォーラム」もあります。「フォーラム」は英語forum「広場、討論の場」が元になっていると思いますが、その英語のforumはラテン語forum「公共広場、市場、裁判」の綴りを変えずに英語に取り入れたものです。

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