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くら寿司「激シブ味噌汁」が生まれた納得のこだわり 出汁への熱意で、具がないのに異様な満足感に

東洋経済オンライン / 2024年3月29日 12時0分

くら寿司はグローバル攻勢を強めており、日本らしさを強調したり、多言語対応したり、はたまたSNSで拡散したくなるような仕掛けをしたりで食とエンタメ性を訴求する店舗をグローバル旗艦店、としています。浅草ROX店は、その1号店であり、4月下旬にオープンを予定する銀座店で国内6店舗目となります。

確かに浅草ROX店は、ふだん筆者が使うような店とは違い、入り口から「和」のテイストを感じさせます。浅草ROX自体の入り口とは少し離れた場所に入り口があり、エレベーターで4階に上がって通路を右に進むと、広々とした空間。待ち受けスペースには歌川広重の浮世絵があり、射的や輪投げといった縁日スペースもありました。天井も高く、やぐらをモチーフにしたデザインが特別感を演出しています。

回転寿司に行ってみそ汁だけを味わうだけにもいかず、王道中の王道である「まぐろ」をいただきます。「ふり塩熟成まぐろ」は、くら寿司独自の「ふり塩加工」によって、水分を飛ばしながら旨みを凝縮されたまぐろで、醤油は1滴だけで十分なほどに味わい深い1皿です。

その他、サーモンやはまちといった定番を食べた後に、いよいよ純味噌汁の登場です。お椀のふたを外した途端、だしのたまらない香りが一気に広がります。具がない、純粋なみそ汁。そう聞いたときに物足りない気もしましたが、もう味わう前のこの時点で、かなり満足感を覚えるくらいの魅力的な香りです。

口に含むと、その満足感がさらに高まります。先ほどまで嗅覚で予期していた「これ絶対にウマいやつ」という期待が確信に、さらに味覚によって実感に変わります。

そこから一足遅れて、みその味と風味が追いかけてきて、ホッと一息。だしとみそ、みそ汁の構成要素をまさに純粋に味わえる、そしてくら寿司のだしに対する自信を感じられる1品でした。

1年で生まれる商品アイデアは3000種類 「面白さ」もポイント

ここであらためて、くら寿司の紹介です。1977年に大阪・堺で創業し、会社を設立したのは1995年でした。その後、1996年に皿を洗い場まで水で運ぶ「水回収システム」、1997年に「時間制限管理システム」、2000年にビッくらポン! と、数々の仕組みを生み出してきました。

安価で高品質、そして「無添」をうたった安全性に加え、独自のエンタメ性を武器に店舗を拡大し、2023年10月末時点で店舗数は649を数えます。そのうちアメリカに50店、アジアに53店を展開している通り、昨今は国外にも旺盛に店舗網を広げています。

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