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「無意味な新卒採用」に陥る会社に欠けている視点 なんとなく新卒採用をしていてはいけない

東洋経済オンライン / 2024年4月5日 19時0分

新卒採用は、ただなんとなく始めるのはおすすめできませんが、明確な目的があるのならやってみる価値はあります。ただ、そのためには社内の環境をしっかり整えておくことが必要です。新卒採用をするなら、次の条件について確認してみてください。

① 入社後のキャリアステップはできているか

新卒採用を始めるにあたって重要なのは、「入社後のキャリアステップ」はできているか。キャリアアップのための道筋が明確に示されていないと、優秀な人材ほど「この会社にいても成長できない」と思ってすぐに辞めてしまいます。新卒採用をするのなら、キャリアアップの道筋を示す等級制度のようなものを整えておくことが必要です。

② 研修やOJTなど、育成の仕組みはできているか

研修やOJTなど、人材育成の仕組みを整えておくことも大事です。OJTは新人を育てることによって中堅が育つメリットもありますが、明確な指針もなく教育担当を任せてしまうと現場の社員が疲弊してしまいます。OJT担当者の業務は軽くする、人材育成を評価項目に加えるなど複眼的に捉えて、人材育成の仕組みを整備しましょう。

③ 中長期的な人員計画はできているか

コア人材を育てるためには、減耗率も考えておく必要があります。新卒社員は3年以内に3割が辞めるのが定説ですが、5割、6割というケースも少なくありません。優秀な人材を採用すればするほど、彼ら・彼女らはその優秀さゆえ「どこにでも行ける」わけで、離職リスクは高まります。10年後には全員が辞めている場合もあります。「5年後、10年後の社内の人員構成はどうなっているのか」「各部門にはどのような人材が何人必要になるのか」など、中長期的な人員計画を改めて練り直したうえで、採用人数を決めていきましょう。

時間もお金も手間もかかるのが、新卒採用です。よくよく考えて始めないと、すべてが無駄になってしまいます。すでに始めている企業の人事担当者の皆さんも、「ひょっとしたら自分たちが楽しいからやっているだけなんじゃないだろうか」と振り返ってみてください。

面接官の選定で気をつけるべきこと

新卒採用を始めるなら、面接官の選定も重要です。新卒社員に入社理由を聞くと「面接官が良かったから」「会社の雰囲気が良かったから」と多くの人が答えています。採用は仕事内容や待遇だけで決まるわけではありません。結局「人と人との相性」が最後の決め手になるのでしょう。社会人経験のない学生は、特にその傾向があります。

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