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ホンダ新型「CB1000ホーネット」名車復活と変貌 ネイキッドからストリートファイターへ進化

東洋経済オンライン / 2024年4月18日 12時0分

エンジンには、先述のとおり、2017年型CBR1000RRに搭載されたものを採用する。最高出力110kW(149.6PS)以上、最大トルクは100N・m(10.19kgf-m)を超えるトルクを発揮するというから、かなりハイパワーだ。

ただし、ベースとなった2017年型CBR1000RRのエンジン・スペックは、最高出力141kW(192PS)/13000rpm、最大トルク114N・m(11.6kgf-m)/11000rpm。CB1000ホーネットでは、パワーやトルクをやや落としているようだ。おそらく、そのぶん、低回転域から出力がでる設定とするなどで、より公道で扱いやすくしているのだろう。とくに信号待ちなどからの発進では、より鋭いダッシュ力を発揮することが予想できる。

また、最新の電子制御システムも採用。アクセル開度を電子信号に変換する「TBW(スロットル・バイ・ワイヤシステム)」を搭載し、ライダーのスロットル操作に対しリニアな出力特性を実現する。さらに路面状況や好みなどに応じて選択可能な3タイプのライディングモード、加速時の後輪スリップ制御やスリップしやすい路面での安心感に寄与する「HSTC(ホンダ セレクタブル トルク コントロール)」なども装備する。ほかにも、「アシスト&スリッパークラッチ」の搭載により、シフトダウン時に発生しやすい急激なエンジンブレーキによる後輪ホッピング(後輪が浮き上がる挙動)も軽減。これらにより、高い走行安定性や安全性を実現する。

車体には、新開発のツイン・スパー・フレームを採用。スチール製ながら、レーシーな雰囲気を醸し出す。また、足まわりでは、圧縮・伸側ともに調整可能なショーワ製41mm・SFF-BP(セパレート・ファンクション・フォーク・ビッグ・ピストン)倒立サスペンションを装備。これは、片側フォークに減衰機構とスプリング、もう片側のフォークにはスプリングのみを装備するタイプのサスペンションだ。機構をシンプルにすることで軽量化に貢献し、フォークの上下動における摺動(しゅうどう)抵抗の低減も実現。ショーワ製ユニットプロリンク・リアショックとのマッチングにより、軽快なハンドリングを実現するという。

ライバル車や価格などについて

以上が現在わかっているCB1000ホーネットの概要で、国内の発売時期や価格などはまだ不明だ。ライバル車としては、例えば、国産車の場合、ヤマハ「MT-10/SP」、カワサキ「Z H2/SE」、スズキ「GSX-S1000」、あたりになるだろう。3モデルの価格(税込み)は、MT-10/SPが192万5000円~218万9000円、Z H2/SEが201万3000円~229万9000円といずれも、190万円を超える。一方、GSX-S1000は143万円とかなり安い設定だ。これらに対し、CB1000ホーネットの価格がどれくらいとなり、先行する3モデルを追撃するのかも注目だ。

CB1000ホーネットは、スーパースポーツがベースになっているが、あくまで公道にメインを置いたストリートファイターだ。そのため、前述のとおり、出力特性は公道で扱いやすい低中速域を重視した設定とし、足まわりも路面の凸凹を考慮した公道対応のセッティングになるだろう。そして、もし筆者の予想が的中していれば、きっとこのモデルは、リッターモデルに乗りたい大型バイク初心者から、公道でのスポーツライディングを楽しみたいベテランまで、幅広いライダーが楽しめるマシンに仕上がっているはずだ。

平塚 直樹:ライター&エディター

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