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「日本のハンバーグ」外国人が夢中になる納得の訳 白米と食べる「立派な和食」になった経緯

東洋経済オンライン / 2024年4月23日 11時40分

白米のおいしいご飯とハンバーグをセットにしたお店が、ここ数年続々登場し、どの店も行列ができており、外国人の姿も多数あり!「格之進」の東京駅店「格之進ハンバーグ&バル」でも、お客さまの2割強が外国人で、ハンバーグが人気です。

このハンバーグ専門店人気のきっかけは、2020年に吉祥寺にできた「挽肉と米」。2005年、ワンランク上のハンバーグを目指し、こだわりのレシピでハンバーグに特化した店「俺のハンバーグ山本」(現在は「山本のハンバーグ」)で話題となった山本昇平シェフが中心となって立ち上げました。

「挽きたて、焼きたて、炊きたて」をコンセプトに、牛肉100%のハンバーグを、目の前で焼き上げ、小さめのハンバーグを食事のペースに合わせて3個を上限に、炊き立てのご飯と共に提供。そして、自分好みに薬味(ニンニクふりかけや青唐辛子オイル漬けなど)をトッピングして、ご飯に乗せながら食べるスタイルは、ありそうでなかった、でも誰もが求めていたハンバーグの食べ方で、若い世代の胃袋を掴みました。

その後「挽肉と米」は、渋谷や京都など日本だけでなく、台湾、韓国にも出店し、あっという間に世界的な話題店となっています。

神戸には、和牛と国産牛100%の肉だけで仕上げたハンバーグに、牛脂をトッピングする、「ハンバーグと牛タンとお米 神戸赤ふじ」が、2022年秋に開業し、こちらも行列が絶えず、今年3月に3店舗目がオープンしています。また、福岡の「極味や」では、韓国からハンバーグを目当てに来日する人が多いとか。

これらのお店に共通するのが、炊き立てのご飯と焼きたてのハンバーグを提供していること。和牛や国産牛と、肉にこだわり、野菜やパン粉などは入れず、または極力減らし、ほぼ肉だけで仕上げたハンバーグを提案しているということ。そして、目の前でハンバーグを焼き上げ、仕上げは食べる本人が好みの焼き具合を調整するライブ感が体験できることです。

また、中にはハンバーグの大きさが通常より小さめの60gや90gを2〜3個を提供し、肉肉しい食感を熱々で味わえ、タレを変えて味変できるよう工夫されているお店もあります。

白米の上にハンバーグを乗せて“オンザライス”で食べるのを推奨していることも特徴です。“ハンバーグオンザライス“といえば、グルメエンターテインナーとも呼ばれるフォーリンデブはっしーさんが、おいしいハンバーグの食べ方として、5、6年前くらいから発信していたもの。これが一人歩きして、メニューになったとも推測できます。

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