「GW後に遅刻や休み増える子」親子で乗り切る方法 生活リズムを戻すための習慣や声掛けとは
東洋経済オンライン / 2024年5月8日 9時0分
長期休みが終わり、学校に行くのがつらいと感じる子どもたちは多いです。宇都宮短期大学附属高等学校の教頭である萩原俊和氏との共著『高校生活の強化書』を上梓した、東大カルペ・ディエムの西岡壱誠さんが、親子でのGW後の乗り越え方をお話しします。
GWが明けたこのタイミングで、親御さんたちからは、よくこんなお悩み相談を受けます。
【写真】『高校生活の強化書』(萩原俊和・西岡壱誠著)では、受験対策や友達との関係、SNSの向き合い方など、高校生のリアルな悩みにアドバイス
「GWが明けてから、うちの子は朝起きられなくなっている」「昼夜逆転した生活を送っていたせいで、遅刻してしまったり、休んでしまって、困っている」と。
ちょっと朝眠そうにしていたり、少しだけ遅刻してしまうくらいなら、大きな問題ではないかもしれません。ただ、それが長く続いてしまうと、学校を何日も休んでしまったり、五月病になって、そのままずるずると学校に行けなくなってしまうこともあります。
そんな状態を避けるためには、親御さんの協力が必要です。子どもが昼夜逆転した生活を続けてしまわないように、しっかりと生活習慣をもとに戻してあげる必要があります。そのために重要なことを、今回はお伝えしたいと思います。
昼夜逆転を解消するための2つの方法
まず、いちばん最初にやるべきことは2つです。
・夜、子どもの部屋を暗くすること。
・夜、子どものスマホを夜間モードにすること。
この2つを守っていると、GW後の昼夜逆転が解消される場合が多いです。
なぜこの2つが重要なのでしょうか。まず、大前提として、昼夜逆転を直して、生活リズムを取り戻すためには、シンプルに「朝きちんと起きること」「夜きちんと寝ること」が大切です。
そして多くの場合、夜に寝る時間が遅いから、朝起きられなくなってしまいます。では、どうすれば夜にぐっすり眠ることができるのでしょうか? とてもシンプルな方法ですが、部屋を暗くすることがいちばん効果があります。
寝ている時間帯は、自律神経のうち、副交感神経が優位になり、体がリラックスした状態になります。逆に明るい照明をつけたままにすると、活動時に働く交感神経が優位になり、目が冴えて眠れなくなってしまいます。
一方で親御さんの努力を邪魔する存在があります。スマホです。スマホから発せられるブルーライトも、交感神経を優位にさせます。
そのため、夜にスマホをいじるのはよくありません。とはいえ、スマホを没収してしまうと、子どもは嫌な気持ちになることもあるでしょう。親から信じられていないように感じて、関係性に傷が入ってしまうかもしれません。
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