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「仕事やらなきゃ」「でも、やる気出ない」最強取説 動けない現代人のための「心の勢い」の作り方

東洋経済オンライン / 2024年5月9日 9時0分

動けない現代人のための「心の勢い」の作り方とは(写真:プラナ/PIXTA)

「やらなければいけないとわかっているのに、なかなかやる気になれない――」
 
日常生活のなかでそんな思いを抱え、悩み続けている方は決して少なくないはずだ。ある意味でそれは昔から続く、ビジネスパーソンの悩みの定番であるともいえるかもしれない。

現代人はさらに動けなくなっている

『クヨクヨしない すぐやる人になる 「心の勢い」の作り方』(川野泰周、恩田勲 著、東洋経済新報社)の著者によれば、現代人はさらに「動けなくなっている」のだという。どういうことだろうか?

……と書き始めたばかりではあるのだが、本論に進む前にまずは本書についての2つの特徴に触れておかねばならない。

1つ目は、本書の成り立ちだ。これは、禅僧である精神科医の川野泰周氏、経営コンサルタントの恩田勲氏と、それぞれまったく異なるバックグラウンドを持つ2人によって書かれているのである。

注目すべきは、何度も議論を重ねてきたという両者が、「人と会って話すことにハードルを感じる人」が増えていると指摘している点だ。

ビジネスの現場をよく知る恩田は、それを肌で感じています。例えば、新人研修の休憩中のこと。若者たちは、隣に座っている同期と親睦を深めようとせず、スマホを眺めています。グループワークを始めても、「〇〇さん、この作業をお願いします」「私は〇〇さんの意見について、こう思います」などといったやりとりができず、やむなく研修講師が介入することも、しばしばです。(「まえがき」より)

クリニックに勤務する川野も患者さんの変化を実感しています。以前から対人不安(対人緊張)を抱える患者さんは少なくありませんでしたが、最近特に多く受診されるようになったと感じます。コロナ禍がある程度落ち着いたのは喜ばしいこと。しかし、リモートワークが終わり、通勤が再開したことで、人と関わるシーンが増え始めました。そこに、対人不安を有する患者さんは強いストレスを抱えているのです。(「まえがき」より)

2つ目の特徴は、こうした状態から抜け出すことを目指す本書が、「マインドフルネス」と「モメンタム」の観点から書かれているということ。

「マインドフルネス」と「モメンタム」

もはやすっかりおなじみだと思うが、マインドフルネスは、「瞑想」などを通じて「いま、この瞬間」に意識を向けようという概念。そうすることで、脳の疲れが癒やされ、心のモヤモヤやイライラが晴れるなど、心を落ち着かせることができるわけである。

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