1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

京阪電車「開業の地」天満橋駅にいま何があるのか 淀屋橋地下延長線と中之島線のモニュメントも

東洋経済オンライン / 2024年5月9日 6時30分

京阪電気鉄道の天満橋駅は地下にのりばがある(記者撮影)

京阪電気鉄道の天満橋は、造幣局の桜の通り抜けや、天神祭の船渡御(ふなとぎょ)・奉納花火など「水都大阪」の風物詩の見物に出かけるのに欠かせない駅だ。

【60枚の写真でわかる】京阪線の始発・終着駅だった当時の天満橋駅と、現在の駅の様子。ホームにある「謎のモニュメント」の正体は?

駅直結の商業施設「京阪シティモール」、京阪ホールディングスが本社を置く「OMMビル」など、京阪グループにとっても一大拠点となっている。

京阪本線は大阪の淀屋橋と京都の三条までを結ぶ49.3kmの路線。座席指定特別車両「プレミアムカー」を連結した特急と快速急行が行き交う京阪の大動脈だ。三条から先の鴨東線の出町柳まで乗り入れる。

京阪開業時の「ターミナル」

京阪本線の両端、淀屋橋は大阪市役所、三条は京都市役所と、関西を代表する政令指定都市の中心は徒歩圏内。だが、どちらも地下に駅があって外から電車の姿を見ることができない。大阪側で地下に入る最初の駅が天満橋駅だ。同駅から中之島駅まで、なにわ橋、大江橋、渡辺橋と「橋」が付く駅が続く中之島線も延びている。

1910年4月15日の開業以来、京阪の大阪側の「ターミナル」は天満橋駅だった(開業時の京都側は五条駅)。半世紀以上を経た1963年4月16日に淀屋橋地下延長線が営業を開始、大阪都心部へ乗り入れて地下鉄御堂筋線との接続を実現した。途中駅の北浜は大阪の経済の中心、大阪取引所が入るビルに直結している。

天満橋駅の所在地は大阪市中央区天満橋京町1番1号。南北方向に通る天満橋筋が大川(旧淀川)を渡るのが、1935年に架けられた天満橋だ。1970年に橋の上に高架橋が建設されて2層構造となった。

天満という地名は「天満の天神さん」こと、菅原道真をまつる大阪天満宮に由来する。天満橋を渡った先は北区。桜の通り抜けで有名な造幣局本局があるのが天満1丁目、帝国ホテル大阪があるのが天満橋1丁目だ。北区の住所としての天満橋は駅から見てかなり北側に位置する。

駅ビルには商業施設の「京阪シティモール」。スーパーマーケットの「FREST(フレスト)」「成城石井」や、チョコレート専門店「リンツ」などの食料品のほか、「ニトリ」「ユニクロ」「エディオン」「ジュンク堂書店」といった幅広いジャンルの店舗が入る。レストランフロアや屋上庭園からの大川の眺めも自慢だ。1966年の竣工当初は「松坂屋」が入っていた。

天満橋筋を挟んで東側にはOMMビルがそびえる。かつて地上にあった天満橋駅の跡地に建てられた。線路はその東で地上に出て寝屋川を渡る。道路橋の寝屋川橋東詰から大阪城側へ南下するように架けられているのが京橋。京阪線最多の乗降人員を誇る京橋駅は、京都方へ1.7kmの1駅隣、大阪環状線と交わる地点に設けられている。

周辺にビジネス街と観光地

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください