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これは踏んでいいのか…? 道路でどんどん増える「ナゾの車線」4選 白や黄色だけじゃない!

乗りものニュース / 2024年4月29日 16時12分

都内で見られる「黄色の破線」。正確には矢羽根型のペイントが、白の破線のあいだに断続的に設置されている(乗りものニュース編集部撮影)。

道路の車線を分ける区画線は、「白の実線」「白の破線」「黄色の実線」、この3タイプが一般的ですが、これらに当てはまらないものも見られます。それぞれ、どのような意味があるのでしょうか。

黄色い線は「実線」だけじゃない!?

 道路の車線を分ける区画線は、「白の実線」「白の破線」「黄色の実線」、この3タイプが一般的ですが、実はこれらに当てはまらないものも増えてきています。

黄色の「破線」?

 交差点の手前などでは、近年、黄色の「破線」が見られるようになっています。正確にいうと、白の破線の間に、黄色の「矢羽根」のペイントが断続的に3つずつ配置されています。

 これは「進路変更禁止の注意喚起表示」とよばれ、実証実験を経て2021年4月から採用されたもの。意味は「もうすぐ車線変更禁止」つまり「黄色の実線になりますよ」ということです。試行設置された東京都内では、本採用後、大きな交差点を中心に増えてきました。

 この「進路変更禁止の注意喚起表示」自体は車線変更して跨いでも問題ありませんが、交差点に近づき黄色の実線を跨ぐのは違反です。

黄・白・黄の3色サンドイッチ? センターライン

 片側1車線の道路で、センターラインが黄色や白の実線1本ではなく、白の実線の両サイドにピタリと黄色の実線も引かれているという3本ラインを見かけることがあります。

 警視庁によると、その意味は「追い越しのための右側部分へのはみ出し禁止」、つまり黄色の実線と同じですが、「特に強調する必要がある場合」に、この3本ラインが使われることがあるそうです。

 都内では、狭い坂道や、交通量も路上駐車も多いバス通りなどで見られます。いずれも、右側部分にはみ出すと危険が生じやすいような環境です。

高速道路では「緑の線」が増加中!?

 高速道路でも、あまり見かけない車線が登場しています。

区画線の内側に「緑の実線」

 関越道のある場所で2021年に登場したのが、「緑の実線」です。3車線区間の第一走行車線(最も左側の車線)の両側、具体的には路側帯とを分ける白の実線の内側と、隣の車線とを分ける白の破線の内側に引かれています。

 これはNEXCO東日本が設置した「車線キープグリーンライン」と呼ばれるもの。東松山ICの下り線入口から約4kmにわたって線が引かれています。

 これは、ドライバーに左側車線を走る「キープレフト」を促進し、渋滞対策につなげることを主目的としています。渋滞の原因となる追越車線への集中を防ぐため、ドライバーに車線変更をガマンしてもらうという心理的な効果が期待されています。

 2022年には名古屋高速でも、車線変更するクルマが錯綜する鶴舞南JCT付近で、事故の防止を目的として導入されました。

車線のど真ん中近くに「緑の線」

 秋田県の高速道路で2023年に初登場したのが、車線内のど真ん中からやや寄りに引かれた「緑の線」です。実線と破線の両タイプが試行されています。

 この緑の線は、またいで走るのが正解。線が車線の真ん中からやや右よりに引かれているのは、「運転席の真下」に線が来るようになっているためです。

 この線は「車両誘導線」と呼ばれるもの。対面通行の暫定2車線道路で、中央に設置された反対車線への飛びだしを防ぐワイヤーロープに接触しないように走ることが目的です。

 線が運転席の下に来るように走れば、ワイヤーロープから適切な距離が保たれるとされています。その後、和歌山県内の高速道路でも同様のものができました。

※ ※ ※

 今回紹介した4つは、法的な拘束力を持たない路面表示「法定外表示」と呼ばれるものです。どれも跨いで走って問題はありませんが、それぞれに、交通を円滑にするための意味があります。

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