1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. ゲーム

「スイッチ後継機」はいつ発売? 気になる仕様は? 任天堂の近年の動向から予測

マグミクス / 2024年5月8日 17時25分

写真

■「スイッチ後継機」の気になる仕様を予想

 長くうわさされていたNintendo Switch(以下、スイッチ)の後継機について、2024年5月8日に「今期中にアナウンスを行う」と任天堂の古川俊太郎社長が明らかにし、ゲームファンを中心に大きな話題となりました。

 現時点ではまだ後継機のアナウンスを予告したに過ぎませんが、正式な発表が確実なものとなったことは朗報です。そのためSNSなどでは早くも、「あの作品の続編が出て欲しい」「人気シリーズの新作が来るのでは」といった期待が高まっています。

 どんなゲームソフトが登場するのか気になる一方で、同じくらい重要なのが、後継機そのものの性能や特徴です。スイッチは、「据え置き機なのに携帯も可能」といった特徴を備えたことで、「一家に1台」ではなく「ひとりに1台」の普及も視野に入り、これまでにない広がりを見せました。

 もちろん現段階では、スイッチ後継機の性能などは一切明かされていません。ですが、任天堂が手がけた過去のゲーム機や近年の動向をもとに予想することは可能です。あくまで憶測や推測に過ぎませんが、実現の可能性も踏まえつつ、要点を整理し予想してみましょう。

●下位互換はあるのか?

 SNSなどでの反応を見ると、スイッチユーザーが性能面で最も気にしている点のひとつは、互換性の有無についてでした。新しいゲーム機が出たばかりの頃は、どうしても専用ソフトの数が限られるものの、互換性があれば、その隙間を埋めるのに十分役立ちます。

 また、手元に置いておくゲーム機をできるだけ減らしたい人もいて、その場合も互換性の存在が大きな助けとなります。互換性があれば、スイッチのゲームを継続して遊べるうえに新たな専用ソフトも楽しめるので、乗り換えもスムーズに進むことでしょう。

 今回行われたアナウンス以前から、後継機に互換性を期待する声は高まっていました。そのため、ユーザーが強く欲しているという情報は、任天堂も把握しているはず。スイッチユーザーを後継機に引き込みたいのならば、互換性の搭載を視野に入れていてもおかしくありません。

 ちなみに今回任天堂側が用いた言い回しは、「次世代機」や「新型機」ではなく「後継機」でした。後継機が文字通り「スイッチの後を継ぐ」という意味ならば、WiiのゲームソフトがWii Uで遊べたように、互換性を備える可能性は十分あります。

■「後継機」の発売時期は? 携帯性は引き継ぐ?

●「スイッチ後継機」の発売時期は?

正式に予告された「後継機」は、スイッチの特徴などを引き継ぐのか?(任天堂)

 誰もが気になり、そして全く読めない要素のひとつが、スイッチ後継機の発売時期です。こればかりは、具体的な情報がなければ予想の手がかりすらつかめません。

 少なくとも現時点で確定しているのは、「6月に実施予定のNintendo Directでは、後継機を取り扱わない」という話のみ。この情報から推察するにしても、少なくとも夏や秋に後継機が出ることはない、といった程度です。

 ここからは、予想というより懸念に近い話になります。任天堂の2024年3月期決算にて、2023年4月1日から2024年3月31日までの広告宣伝費が1043億円と判明しました。そして、2024年4月1日から2025年3月31日までにおける広告宣伝費が850億円になると予想し、報告しています。

 新たなゲーム機を発売する場合、事前に十分な宣伝を行います。また範囲も世界規模になると思われるので、広告宣伝費は相当な額にのぼるはず。しかし、これからの1年にかける広告宣伝費の予想を、任天堂はかなり抑えた額で示しています。

 この数字だけ見ると、後継機の本格的な告知と宣伝は2025年4月以降なのか……といった邪推も頭によぎりますが、これだけで断言するにはいささか乱暴でしょう。発売時期については、今後の動向も含めて見極める必要がありそうです。

●後継機も携帯できる?

 任天堂が手がけるゲーム機は、他のメーカーにはない新たな遊びや提案を盛り込む場合が多々あります。TVリモコンのように使えるWiiリモコン、遊ぶのにTVが必須ではないWii U、2画面構成のニンテンドーDS、裸眼で立体視を可能にした3DSと、近年だけでも実に個性豊かです。

 元々、任天堂は高性能でライバル機と競い合う方向ではなく、誰も狙っていないブルーオーシャンを狙う戦略を軸にしてきました。事実スイッチは、「場所を選ばずアクセスしたい」というスマホで培われたライフスタイルを持つユーザーに、「スマホゲームを上回る刺激と体験」を提供することで、新たな顧客の開拓に成功しています。まさしくブルーオーシャン戦略が的を射ました。

 その姿勢が変わらない限り、後継機も特徴的な要素を備える見込みはかなり高いでしょう。まず、携帯するスタイルで一定の成功を収めているので、後継機でも継続する可能性は十分あります。

 仮に後継機が携帯できるハードであれば、光学ディスクは採用せず、カートリッジ方式を続投させるかもしれません。物理的なゲームソフトを廃止し、ダウンロード版のみにする形式も考えられますが、いずれそうした時代を迎えるにせよ、現時点ではまだ機は熟していないように感じます。

●任天堂らしい「新たな提案」は?

 3DSのような2画面構成を望むユーザーもいます。それが実現すればライバル機にはない独自性は強みとなるでしょう。しかし、複数のプラットフォームで出したいソフトメーカーの事情を考えると、後継機のみ2画面に対応する手間が生まれるのは悩ましい点です。

 また、幅にせよ厚みにせよ、何らかの形で後継機のサイズが増すことは避けられず、携帯性が下がるため、2画面構成を取り入れるにはいくつもの課題を乗り越える必要があります。

 もちろん、全く新しい提案を出す可能性も高いでしょう。その場合、手がかりがない現状では想像の域を超えませんが、既存の技術と新たな使い道を組み合わせて刺激的な体験を生む、故・横井軍平氏が提唱した「枯れた技術の水平思考」を踏まえるような発想で、新たな提案を見せてくれるかもしれません。

 その切り口で考えると、VRはまだ性能・価格・取り回しなどに課題があり、酔いの対策も研究中なので時期尚早でしょう。一方、ARは3DSで導入した実績があり、機能に欠かせないカメラの性能もスマホのおかげでかなり進歩しました。『ポケモンGO』といったARゲームの成功例も増えているため、後継機とARが結びつく可能性は十分考えられます。

 具体的な方向性はまだ分からないものの、後継機も何らかの形で「ユニークな体験」を提案してくるのはほぼ間違いないでしょう。

* * *

 スイッチの後継機がどのような機種になるのか、その全容が分かるのはしばらく先の話です。だからこそ、今は自由に想像できる時期でもあります。自分ならどんな機能が欲しいか、あれこれ考えてみてはいかがですか。

(臥待)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください