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売上・営利・純益最高更新中:ブティックス新村社長に覚える起業家の「運」

財経新聞 / 2024年5月1日 15時37分

 ブティックス(東証グロース)。伸長中の介護業界向けM&A仲介業を軸に、成長街道を着実に歩んでいる。収益動向に、それは顕著。

 2022年3月期の「63.6%増収、108.4%営業増益、75.9%最終増益」に続き、23年3月期の「45.7%増収、61.2%営業増益、77.9%最終増益」。そして今3月期は「55.2%の増収(47億3000万円)、7.7%の営業増益(10億1800万円)、3.6%の最終増益(6億4400万円)」計画。今期予想を含め、いずれも過去最高の売上・営業利益・純益の更新を継続している。

 ブティックスの事業は大別すると以下の3部門(23年3月期実績)。

『商談型展示会事業』: 介護・健康施術事業者と介護・健康施術関連サプライヤー間の、商談・マッチング機会を提供する展示会。前期は7回開催。11.5%増収(8億6523万円)、3.8%営業増益(2億2842万円)。

『ハイブリッド展示会事業』: リアル展示とオンライン展示をシームレスに融合させた展示会。売上高4億606万円、営業利益1億3370万円(黒字転換)。

『M&A仲介事業』: 介護業者・福祉事業者間のM&A仲介事業。35.4%増収(17億7192万円)、30.9%営業増益(10億1538円)。価値残り・生き残りをかけた統廃合は、必須の業界。着眼点の尖りを感じさせる。

 正直なところ株価的にも真のグロース企業になるためには、77%超の特定持ち株比率は大いに気になるところ。一方で外国人持ち株比率は5.5%近い。77%超の解きほぐしが不可欠と言えよう。

 2006年に現社長:新村祐三氏により、前身のケアミティが設立されている。新村氏は起業の経緯を、こう振り返っている。

「30歳までには起業を考えていたので、若いうちから経営者に近い立場で経験を積みたいと、社員数50名以下で実力いかんで権限が与えられるような企業を探した。飛び込んだのが展示会を主催する外資系企業。幸い24歳の時、1990年代初頭に大きな展示会の責任者を任せられた。裏返すと『建て直し』の責任者。結局、5年かかった。以降は計5つの事業の債権を委ねられた。成し遂げるまで足掛け15年。次期社長をうかがえる役員になっていたので、このまま・・・という思いもよぎった。

 一方、家内の実家が営んでいた介護商品のレンタル事業が、介護保険制度の改正でこのままいけば倒産もと言う事態に陥っていた。起業の2文字が蘇ってきた。とはいえレンタルでは介護保険の適用が狭められたことで、軌道に乗せることは難しい。そこで思いついたのが介護用品のネット通販。後発でも一気に業績を上げられると、思いついた」

 起業家独特のストーリーを覚えさせられた。

 本稿作成中の時価は1000円トビ台。年初来高値1641円から同安値952円まで整理が進み、小戻し基調入り。押し目姿勢で収益反映の株価を待つのが賢明か・・・

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