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NY外為市場=ドル上昇、インフレ懸念継続 円は一時153.32円

ロイター / 2024年4月12日 6時5分

ニューヨーク外為市場で、不安定な値動きとなる中、ドルが上昇。2022年12月撮影(2024年 ロイター/Mohamed Azakir)

[ニューヨーク 11日 ロイター] - ニューヨーク外為市場で、不安定な値動きとなる中、ドルが上昇。朝方発表された3月の米卸売物価指数(PPI)が予想を下回る伸びにとどまったものの、インフレ再燃を巡る懸念を和らげるには至らなかった。

複数の米連邦準備理事会(FRB)当局者が利下げは差し迫っていないという認識を示したことはドルへの追い風となった。

3月の米PPIは前月比(季節調整済み)0.2%上昇となった。伸びは2月の0.6%上昇から鈍化し、市場予想(0.3%上昇)も下回った。3月の前年同月比は2.1%上昇し、伸びは予想の2.2%に届かなかった。

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、金融政策は現在「好位置」にあり、経済情勢を踏まえると「極めて近い将来に金融政策を調整する明確な必要性はない」と述べた。

リッチモンド地区連銀のバーキン総裁も、最新の物価に関する経済指標で、物価圧力が継続的に緩和していくとの十分な確信を得るという点で、FRBが望むところにまだ到達していないことが示されたと述べた。

ドルはPPI発表後一時下げに転じたもののその後切り返した。終盤の取引では、主要6通貨に対するドル指数は0.1%高の105.26。

ドル/円は横ばいの153.23円。PPIを受け、153円を下抜ける場面もあったが、一時153.32円を付け34年ぶりの高値を更新した。

CMEのフェドウオッチによると、米金利先物市場では、PPIを受けて9月利下げの確率が約69%となった。10日に発表された予想を上回る3月米消費者物価指数(CPI)を受け、利下げ開始観測は6月から9月に後ずれした。

コーペイのチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「市場が示唆する金利予想は10日の水準から大きく動いておらず、大幅な金利差がドルを支えている」と述べた。

ユーロ/ドルは0.1%安の1.07026ドル。

欧州中央銀行(ECB)が11日の理事会で、主要政策金利を予想通り据え置き、近く利下げに踏み切る可能性を示唆したことを受け、ユーロは一時2カ月ぶりの安値となる1.0699ドルに沈んだ。

ドル/円 NY終値 153.27/153.28

始値 153.07

高値 153.31

安値 152.81

ユーロ/ドル NY終値 1.0724/1.0728

始値 1.0729

高値 1.0756

安値 1.0700

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