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iPhoneに生成AI搭載へ、アップルがグーグルと交渉=報道

ロイター / 2024年3月19日 1時15分

 3月18日、米アップルはグーグルの生成人工知能(AI)「Gemini」をiPhoneに搭載する方向で交渉を行っていると、ブルームバーグ・ニュースが関係者の話として報じた。写真は店頭に並ぶiPhone15Pro。昨年9月、中国・上海で撮影(2024年 ロイター/Aly Song)

[18日 ロイター] - 米アップルはグーグルの生成人工知能(AI)「Gemini」をiPhoneに搭載する方向で交渉を行っている。ブルームバーグ・ニュースが18日、関係者の話として報じた。

報道によると、今年更新されるiPhoneの次期基本ソフト(OS)「iOS 18」に搭載する新機能の一部へのGeminiのライセンス供与を巡り交渉が行われている。

両社はAI契約の条件やブランド名を決定しておらず、どのように実施するかも決まっていない。アップルの年次開発者会議が予定されている6月までに契約が発表される可能性は低いとしている。

アップルは簡単なプロンプトに基づいて画像の生成や文書の作成を含む生成AI機能を提供するパートナーを探しており、最近マイクロソフトが支援するオープンAIとも話し合いを持ち、同社のモデルの利用も検討しているという。

ロイターはアップル、グーグル、オープンAIにコメントを求めたが、営業時間外のため回答を得られていない。

アップルは生成AIの展開でマイクロソフトやグーグルに遅れを取っている。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は先月、生成AIの活用計画について年内に詳細を公表する考えを示し、この分野に「大幅に」投資していると述べた。

アルファベットの株価は午前の取引で6%超上昇。アップルの株価も2.5%高で推移した。

両社の提携が実現すれば、グーグルは自社のAIサービスの利用をアップル端末のアクティブユーザー20億人以上に拡大できる可能性があり、先行するオープンAIに攻勢をかけられる。

また、AIアプリの展開が遅れているアップルに対する市場の懸念が和らぐことも考えられる。

ただ、米規制当局はグーグルが検索市場の独占を維持するため、アップルに多額の資金を払い、競争を不正に阻害したとしてグーグルを提訴しており、今回の提携が実現すれば規制当局の監視が一段と厳しくなる可能性もある。

ウェドブッシュのアナリスト、ダニエル・アイブス氏は「この戦略的提携はアップルのAI戦略に欠けていた一要素」で、「アップルのAI機能を強化する」と指摘。さらにグーグルにとっては、多額のライセンス料受け取りに加え、「アップルのエコシステムに参入できることは大きな勝利」という見方を示した。

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