モデルナ、ブラックストーンから7.5億ドル調達 インフル予防接種開発
ロイター / 2024年3月28日 10時0分
3月27日、米バイオ医薬品会社モデルナは、米大手投資会社ブラックストーン・グループ傘下の生命科学部門ブラックストーン・ライフ・サイエンス(BLS)からインフルエンザワクチンの開発資金として7億5000万ドルの提供を受けると発表した。写真は2022年4月、米マサチューセッツ州ケンブリッジで撮影(2024年 ロイター/Brian Snyder)
Leroy Leo Sneha S K
[27日 ロイター] - 米バイオ医薬品会社モデルナは27日、米大手投資会社ブラックストーン・グループ傘下の生命科学部門ブラックストーン・ライフ・サイエンス(BLS)からインフルエンザワクチンの開発資金として7億5000万ドルの提供を受けると発表した。新型コロナウイルスワクチンの売上高が急減する中、さまざまなワクチンの開発を推進する。
モデルナはがんや呼吸器合胞体ウイルス(RSV)など新たな複数のワクチンを開発しており、研究開発費がかさんでいる。今回の資金調達のほかに、今年、研究開発費として約45億ドルを支出する計画。
BLSは、インフルエンザワクチンの販売目標の達成に伴う支払いと、1桁台前半のロイヤルティーを受け取る。モデルナが現在販売している製品はコロナワクチンのみ。
モデルナはさらにインフルエンザとコロナウイルスの混合ワクチンが承認された場合、BLSにインフルエンザ部分の公正価額に応じたロイヤルティーを支払う。
モデルナは今年、帯状疱疹と感染症単核球症など3つのワクチンの後期臨床試験を計画している。
同社のコロナワクチンの売上高は2022年のピーク時の約180億ドルから急激に減っている。昨年は47億ドルの純損失を計上した。今年のコロナワクチンの売上高は40億ドルと予想している。
モデルナは年内にRSVワクチンの米国での販売と、インフルエンザワクチンの承認申請を予定。インフルエンザワクチンの市場投入は25年を見込んでいる。
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