今日から始める10万円株 インバウンド快走、上値余地は十分 24年は年間3310万人まで増える予測、足元の円安進行も追い風に
zakzak by夕刊フジ / 2024年5月9日 6時30分
インバウンドの快走が止まらない。月別では、昨年10月に訪日外国人客数がコロナ以前の水準を初めて上回った。それを皮切りに、2019年時の数字を上回る状況が続いている。19年1年間の訪日客数は3188万人だったが、JTBの予測によると、24年は3310万人まで増えるという。足元の円安進行も追い風だ。
昨年6月7日の当欄では、「今こそインバウンド本格回復の時期」と銘打ち、インバウンド関連の3銘柄を紹介した。そのうち、ホテルの厨房設備を手掛けるフジマックの株価は約2倍、ホテル事業を展開するポラリス・ホールディングスの株価は2・8倍に上昇した。
昨年の「今こそ本格回復」というテーマは、継続どころか、足元でさらに加速している。昨年半ばごろからの回復は、3月決算企業であればこの5月の決算に表れ、今期決算の予想にも反映する。これによって、さらに株価上昇は加速するはずだ。
そこで、今回は、まだまだ上値の余地がありそうなインバウンド関連の10万円株を取り上げたい。
まずは、「ツカダ・グローバルホールディング」(2418)。挙式や披露宴など婚礼事業が主力だが、「インターコンチネンタル東京ベイ」など、ホテル事業が売上高の4割近くを占める。客室単価の上昇で利益率も向上中だ。それにも関わらず、PER(株価収益率)は約5倍と、かなり割安。前期は過去最高益を更新したものの、株価は13年高値の半値以下である。4万2400円で購入可能だ(2日終値ベース、以下同じ)。
続いて、ホテルニューオータニ系の不動産会社「テーオーシー」(8841)。テナント賃料が収益源だが、ほかにホテルやレストランのリネンサプライサービスを手掛けている。このリネンサプライ事業が好調だ。1日に業績予想の大幅上方修正を発表したため、株価が噴き上がるかもしれない。株価の乱高下を見極めた後に買う必要がありそうだ。7万8400円で買える。
「京都ホテル」(9723)はインバウンド関連のど真ん中銘柄で、株価も上昇を続けている。早晩、15年に付けた上場来高値1135円を上回りそうだ。最低購入単価は8万4700円。 (吉田礼音)
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