令和にちょんまげ・和装で暮らす人がいる……!? 自身のスタイル貫く“現代の侍”の暮らしぶりを聞いてみた
ねとらぼ / 2024年5月5日 12時0分
ほぼ毎日和装で過ごすとりにくさん。髪は頭頂部をそり、地毛を結って丁髷にしています
この21世紀に、毎日丁髷(ちょんまげ)を結って暮らしている青年がX(Twitter)で注目を集めています。編集部は話題の人・とりにくさんに、丁髷を結い始めたきっかけや暮らしぶりについてお話を聞きました。
とりにくさんの丁髷はカツラなどではなく、地毛を結った本物。月代(さかやき。額から頭の中央にかけて半月形にそりあげた部分を指す)をそり、鬢(びん)付け油で固めて、日々自分で結い上げているそうです。
服装はオンもオフも和装。絵を描くときのメガネはひも掛け式ですし、眠るときは高枕ですし、Xへの投稿には時代劇めいた写真が並んでいます。
そんなとりにくさんが注目を集めたきっかけは、飲食店のアルバイトへの応募。ふざけていると思われたらどうしようと悩みつつも、自分の髪型やポリシーを伝えたうえで丁髷に和装というスタイルで面接に臨み、「丁髷のまま接客でなんら問題ない」と採用されたといいます。
合格を報告したポストは広く拡散され、「こんなに髷が似合う現代人がいるとは。バイト頑張れー!」「これこそが多様性」「接客受けてみたい!」と、好意的な反応が多数寄せられました。経緯や現況など、とりにくさんに詳細を聞きました。
―― 丁髷を結い始めたいきさつを教えてください
とりにく もともと趣味が古くて現代的なファッションになじめず、まわりがおしゃれに精を出しているなか自分は何を着ていいか、「これだ!」と思うものが見つからず模索していました。
しかし高校生のときに「日本人なら1着は着物を持っておきたい、着てみたい」と思い立って買いにいったとき、「無理に洋服を着る必要はないんだ! 自分はこのスタイルで行こう!」と気付き、服装のスタイルが確立しました。
それから毎日和服で暮らしていたのですが、次に「じゃあ髪型はどうしよう」となりました。背伸びをして派手髪にしたこともありましたが、自分の骨格にも性にも合わずまた迷ってしまいました。
とりにく そうこうしているうちに散髪をサボった時期があり、伸びた髪をなんとなく殿様風にまとめてみたところ「そうか! 丁髷にすればいいんだ!」と思いつき、そこから髷に走っていきました。そりを入れたのは2年半ほど前です。
―― 髷を結ったとき、友人や親族からの反応はいかがでしたか?
とりにく 友人たちは「髪型が変わったところで、君はもともと変わってるから何とも思わないし、中身見て付き合ってるんだし外見で友だちやってるわけじゃないから。それに似合ってるからいいじゃん! なんか前よりイキイキしてるよね」と。家族や親戚は諦めたように「まぁやりたいならやれば、飽きたら坊主にすればいいんだし」といった感じでした。
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