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「私は安らかに息を引き取ったということ」 31歳医師TikToker、亡くなった当日投稿された“遺言動画”が人々の心打つ

ねとらぼ / 2024年5月10日 18時15分

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キンバリー・ニックス最後の投稿(画像はTikTokから)

 インフルエンサーのキンバリー・ニックスが5月8日、転移性肉腫により31歳で亡くなりました。自らの闘病の道のりを公開していたキンバリーは、亡くなった当日に“遺言”ともいえる動画をTikTokへ投稿し、死にゆく中で感じた感謝や唯一の悲しみを語る内容が広く拡散されています。

●研修医として働く中で見つかった病 28歳から闘病

 キンバリーが診断を受けたのは3年前、内科のレジデントとしてフルタイムで働いていた28歳のときでした。4月に米People誌とのインタビューで診断を受けたいきさつを明かしたキンバリーは、当初、骨外性骨肉腫と診断されましたが、のちに未分化多形肉腫と判明したと詳しく明かしています。

 肉腫は骨や筋肉、脂肪、血管、神経、腱といった軟部組織から始まり、元の部位から広がっていくがん。キンバリーの場合は検査値も含め全て正常だったものの、左足にあった豆粒大だったしこりが1週間ほどでゴルフボール大になったためすぐ医師の診察を受けたといいます。

 診断を受けた彼女はTikTokとInstagramでがんとの闘いを記録し、情報をオープンに。闘病のさ中にありながらも2023年には婚約者のマイケルと結婚式を挙げ、最高の笑顔をシェアするなど常に人生へ喜びを求め享受する姿を見せ、TikTokアカウントは10万を超えるフォロワーを獲得していました。

 前述のインタビューでキンバリーは、肉腫は現在自身の人生においてたった1つの深刻な問題であるとしつつ、「人生にはもっとたくさんのことがあります。友人、家族、ペット、キャリア、完璧な温度のお茶のひと口目、美しい雪山」「多くの人々が、たくさんのことを経験するのにあまり感謝することがありません。毎日、人生の美しい部分を見ることは、私が地に足をつけ、人生で最も大切なことにフォーカスし、そしてさらなる治療へ進んでいくのに役立っています」とポジティブな側面に目を向け世間に発信していく理由について語りました。

●「私は安らかに息を引き取った」 口にした“死にゆく中で唯一の悲しみ”は

 キンバリーは自身が亡くなった8日、生前に撮影していた「フォロワーの皆さんこんにちは。このメッセージを見ているなら、私は安らかに息を引き取ったということです」と語り掛ける動画をTikTokへ投稿。「私のことを知らない方へ、私の名前はキム(キンバリーの愛称)です、こんにちは! はじめまして。肉腫のクールな事実や情報、そして肉腫がんの死と死に向かう私の生きた情報をぜひ見てください」とあいさつ。

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