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2月のコロンボのインフレ率は前年同期比5.9%、5カ月ぶりに緩和(スリランカ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月8日 0時10分

添付資料PDFファイル(179 KB)

スリランカ・センサス統計局(DCS)は2月29日、コロンボの2024年2月の消費者物価指数(CCPI)上昇率(インフレ率、注)が前年同月比5.9%だったと発表した(添付資料図参照)。コロンボのインフレ率は、通貨高(2024年2月14日記事参照)および食品価格の上昇の鈍化を背景に、2024年1月の6.4%からは0.5ポイントの低下となり、2023年9月以来5カ月ぶりに緩和した。なお、同インフレ率の上昇は、スリランカ中央銀行(CBSL)の予測とほぼ一致している(2024年2月8日記事参照)。

食品部門のインフレ率(前年同月比)は、2024年1月の3.3%から2月には3.5%に上昇し、非食品部門のインフレ率(前年同月比)は1月の7.9%から2月には7.0%に低下した。他方、経済の基調的なインフレを反映するコア・インフレ率は、2024年1月の2.2%に対し、2月には2.8%の上昇となった。

DCSは同国のインフレ率について、2024年1月1日から実施されている付加価値税(VAT)の引き上げ調整(2023年11月9日記事参照)により、短期的には目標を上回る水準で推移するものの、適切な政策措置とインフレ期待の定着に支えられ、中期的には目標水準の5%前後で安定すると予測している。

CBSLは1月23日に主要政策金利を据え置いたが、これは短期的にインフレ圧力が高まることを防ぐ措置でもある(2024年2月8日記事参照)。

(注)コロンボ・ベースのCCPIは基準年2021年=100としている。

(寺島かほる)

(スリランカ)

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