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1月の輸出入、4カ月連続で前年同月比プラス(香港)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月7日 0時25分

添付資料PDFファイル(182 KB)

香港特別行政区(以下、香港)政府統計処が2月27日に発表した貿易統計によると、2024年1月の貿易額は、輸出が前年同月比33.6%増の3,887億1,080万香港ドル(約7兆3,855億円、1香港ドル=約19円)、輸入が21.7%増の3,850億6,830万香港ドルで、2023年12月に続き輸出入ともに前年同月比2桁増となった(添付資料表参照)。輸出、輸入とも4カ月連続でプラスとなり、増加幅が拡大した(添付資料図参照)。貿易収支は36億4,250万香港ドルの黒字で、2022年1月以来2年ぶりの黒字になった。

主要国・地域別に輸出の動向をみると、最大の輸出先である中国本土が前年同月比54.2%増と大幅に増加したほか、インド(51.0%増)、台湾(46.8%増)、タイ(45.6%増)、アラブ首長国連邦(34.1%増)、ベトナム(28.7%増)など、アジアの主要地域を中心に軒並み2桁増を記録した。一方、EUは14.2%減と、2桁を超える減少になった。輸入は、最大の輸入元である中国本土が38.6%増だったほか、タイ(42.6%増)、米国(38.9%増)、ベトナム(34.0%増)、韓国(28.3%増)、日本(15.9%増)など、主要地域でほぼ軒並み2桁増だった。一方、EU(19.8%減)、台湾(7.3%減)はマイナスだった。

香港政府報道官は輸出の状況について、「2024年1月は、比較基準となる前年同月が非常に低水準であり、春節時期の影響もあったため大幅な増加を記録した。そのため、実態を評価するためには、1月と2月を合わせた数字で比較することが有効だ。1月は中国本土向けが急増し、米国向けも大幅に増加したが、EU向けは減少した。他の主要なアジア地域は増加を記録した」と指摘した。今後の見通しについては「世界経済の成長鈍化と地政学的な要因が、短期的には香港の輸出に影響を与えるだろう。状況を注視していく必要がある」との見方を示した。

(山口雅史)

(香港)

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