車中泊に最適&最強! 日産の「巨大ベッド搭載車」が完成度高すぎ! 「キャラバン マイルーム」何がスゴい?
くるまのニュース / 2024年5月1日 15時10分
日産は「キャラバン」を車中泊仕様に仕立てた「キャラバン マイルーム」を追加しました。車内を“部屋”のように使えるモデルですが、何が魅力なのでしょうか。
■日産が「車中泊」への需要に応えた新仕様を設定!
いま、「キャンピングカー」が大人気である。
小さい子どもがいる家族だと、食事をするにも宿泊するのにも気を遣うし、仕事や子どもを気にしなくなったシニアであれば、予定を立てない旅なんかしたい。
一方、ここにきてインバウンドが増えて宿泊費は高騰し、予約も取りにくくなっている。
そんなとき、車内に寝るスペースのあるクルマならすべて解決してしまう。私(国沢光宏)も以前キャンピングカーを3台乗り継いだ。
なぜ3台なのか、キャンピングカーといっても様々なタイプがあるからです。
皆さんが理想とするキャンピングカーは“家”と同じ機能を持つ「モーターホーム」だろう。
私も1台目に全長6.8mの「ウィニベーゴ」というモーターホームを買った。ベッド3つ、トイレやシャワー、冷蔵庫、ルームエアコン、電子レンジ、シンク2つ。4人分のダイネット付きで外部電源と水、下水タンク、発電機まで付いていました。
確かに快適なのだけれど、大きくて苦労したのも事実。駐車場はマイクロバスや中型トラック用が必要なのだ。
2シーズンほど使い「コーチメン・バンキャンパー」なるフォード「エコノライン」の内部を改造し(日本だとハイエースのロング&ワイドが一般的)、モーターホームに近い装備を持たせたものに乗り換えた。装備内容はモーターホームと同等。居住面積が少し狭くなった程度でした。
それでも全長6m×全幅2.1mは日本だと気軽に出かける気分になれない。3台目に選んだのが、今回試乗した日産「キャラバン マイルーム」と同じく、ベッドと雨の日でも快適に過ごせるリビングを備えたVW「ヴァナゴン」だった。
トイレや調理など出来ないものの、オートキャンプ場なら何の問題もなし。荒天の日だけ車内で寝たり過ごせたらいいというコンセプトです。
キャラバン マイルームも外観は標準ボディのキャラバンなので、5ナンバーサイズ。道路事情が悪い日本だと最強&最適な大きさだと思う。
ベッドは荷物を載せるスペースを使っており、2人なら全く問題ないし、子どもが小学校低学年くらいまでであれば、親子で川の字になって寝られる。
キャビンの中にシンクなどないものの、タープなど使い車体のドア横にスペースを展開すればいいと思う。
外部電源のあるキャンプ場なら、最近増えてきた携帯エアコン(6~7万円)を買うと夏場も涼しく過ごせる。有り難いことに、携帯電源が急激に安くなってきて、2kWhで16万円くらい。これを使うと外部電源無くても5時間くらい携帯エアコンを稼働することができる。
電気毛布や夜間照明、TVなら使い放題です。使った電気は昼間に充電しておけばよろしい。テントで過ごすより圧倒的に快適です。
■ほかのキャンピングカーとは乗り心地が違う!
長い長い前置きになった。キャラバン マイルームである。このクルマは日産の“車中泊仕様車”だが、その美点は驚くほど高い完成度にあると考えます。
私が自分で買った3台以外にも、これまでにたくさんのキャンピングカーに試乗したけれど、大半は走り出した直後から低級音と呼ばれる騒音がいろんな場所から出る。いろんな素材を組み合わせているため「ギシギシ」に始まり「ゴトゴト」や「カタカタ」と賑やか。
車内にベッドを備えた「キャラバン マイルーム」
アメリカではブランドの「コーチメン」や「ウィネベーゴ」ですら低級音がするし、そもそも普通の乗用車のような機敏な走りなどできない。そりゃそうです。重心高い上、コーナリングを楽しむことなど優先していないのだから。
ミニバンとして使えるサイズや使い勝手のヴァナゴンを手放したのも、子どもが大きくなったことに加え、普段は移動の道具として使うクルマとしては厳しかったからです。
そして今回、キャラバン マイルームに500kmほど乗って「凄いですね!」と思ったのは、騒音や振動レベルが普通のキャラバンと同じだったこと。
インテリアの造作などをじっくりチェックしてみたら、さすが日産ブランドで販売されるクルマだけあり、圧倒的にレベル高い。作り込みもしっかりしている。
キャラバン マイルームのインテリアは、木目をふんだんに使うことで「クルマの内装感」を徹底的に排除していて、シンプルでミニマルなデザイナーズホテルのような洗練された“部屋”を実現。
ベッドとテーブルを組み合わせることで、「リビングルームモード」や「ベッドルームモード」、「ダイニングルームモード」と、車内を自在にアレンジすることができる。
そして、ワインディングロードを走ってみたが、ハンドリングはキャラバンと同じレベルだ。
先行販売された「ローンチエディション」の価格は595万8700円から714万100円。車両価格はキャンピングカー屋さんが作ったモデルより若干割高ながら、内容を考えたら納得できる。
唯一「欲しいですね」と思ったのがアダプティブクルーズコントロール(ACC)。
試乗車はディーゼルだったこともあり、こんなクルマで日本一周なんかいいなと考えるが、ロングドライブをすることだって多いことだろう。
そんな時、ACCさえあれば心強い。マイナーチェンジするときにぜひ搭載を!
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