春物アパレルの販売が好調、工場は受注急増で人手不足―中国

中国で春物アパレルの販売が好調で、工場は受注急増で人手不足となっています。資料写真。

春になると、中国のアパレル産業は雇用の最盛期を迎えます。一般的に、春節（旧正月、今年は2月10日）連休後、さまざまな規模のアパレル工場は注文が急増し、人手不足に直面しますが、今年はこの状況が特に著しくなっています。

春節後、各アパレル工場では注文が増え続け、雇用の需要が旺盛で、現在も多くのアパレル工場では第一線の従業員が不足しています。春は一般的にアパレル産業の雇用が集中するシーズンで、注文は多いが労働者が少ないため、この時期の賃金は年間で最も高くなります。

工場で受注が増加したほか、衣料品卸売市場も「好スタート」を切りました。衣料品卸売業界は活気があふれ、雇用の需要増をもたらし、多くの業者が求人広告を出しています。

多くの業者は記者の取材に対して、「用意しておいた今年の春物は数日で売り切れてしまい、昨年の春物在庫も空になった」と話しました。南部の広東省深センの複数の卸売市場の業者は、今年の春物相場を過小評価しており、バイヤーの買い付け需要を満たすために、大手の各工場は目下残業して出荷に追われていると語っています。

こうした状況について深センにある婦人服デザインセンターの尹之軍董事長は、「今年の春物は非常に売れており、前年同期比で20％前後増加した。春物を十分に用意した業者のビジネスは順調だが、品物が需要に追い付いていない」と述べました。（提供/CRI）