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アイダホ最大にして最深の湖に生息する謎の怪物「パドラー」

東スポWEB / 2024年5月3日 12時8分

「パドラー」(クリプティッド・ウィキから)

【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#565】米国のアイダホ州にあるペンドオレイユ湖は、同州にある湖の中でも最大かつ最も深い湖だ。表面積は380平方キロメートル、深さは最大で350メートルを超えるほどで、ロッキー山脈の峰々に囲まれた絶景のスポットとして知られている。そしてこの湖には、「パドラー」と呼ばれる水生の怪物が生息しているというのだ。

パドラーは、体長6・5メートル以上で、水中を上下に動かしながら泳ぐとされている。パドラーの話題が浮上し始めたのは1970年代のことだ。1977年9月、湖に隣接する町サンドポイントのビーチで、ある少女が奇妙な生物に襲われたと伝えられている。詳細な部分は不明であるが、地元のジャーナリストはこの生物を「ペンドオレイユパドラー」と呼んだという。

その後、1984年になってノース・アイダホ・カレッジのジェームズ・マクロード教授とその研究グループによって、「クリプト・クエスト84」という大々的な調査が実施された。調査によると、多くの人々がこの湖で奇妙なものを目撃していることが分かり、チョウザメの可能性も示唆された。だが、証言を集め続けたマクロード氏による見解は思いもよらないものであった。目撃された奇妙な生物の正体は、潜水艦だったのではないかというのである。

実は、ペンドオレイユ湖は南端に米国海軍基地を置いて、潜水艦のソナーや音響のテストを行っているのである。1944年にもこの湖では謎の生物らしきものが目撃されているが、第2次大戦中にはすでに海軍の訓練場として利用されていたため、潜水艦のテストの様子を見間違えた可能性が高いという。

これは、当初明らかにされていなかった事実ではあったのだが、人々はまさかそれが潜水艦だとは思いもよらず、それゆえに未知の生物だと判断したのではないかと考えられるのだ。

では、パドラーの正体は潜水艦で一件落着といえばそうでもない。マクロード氏の調査の翌年である1985年。日差しが照り付けるある日の午後、ジュリー・グリーンさんとその友人がボートで湖上に乗り出し楽しんでいた。その時、大きなV字型の波がボートの前方を横切ったのだ。グリーンさんの証言によると、その前方の波の中で何かがうねっており、さらにそれが水面を出たり入ったりしていたというのである。

その謎の存在は、6・5メートルほどのボートの長さに匹敵する大きさであり、体色は砲金色(ガンメタルグレー)であったという。グリーンさんは追跡しようと試みたが、その存在は直後にボートから遠ざかっていったという。

この報告が事実であるとするなら、非常に興味深いものである。その大きさや動きからすれば潜水艦という可能性は考えにくく、何より基地があるとはいえ、観光地とは区域を別にしているはずだ。明らかに、何らかの動く生物がそこにいたことは間違いないだろう。

このほか近年では2007年、湖面に浮かぶコブのようなものが撮影されているという。

パドラーは、具体的な報告情報が乏しいため、まだまだ謎めいたUMAとなっている。州内でもっとも大きく深いという大型水生生物にはもってこいの条件を備えたペンドオレイユ湖、そこにはなんらかの未知の生物がいるのだろうか。

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