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柿澤勇人 故蜷川幸雄さんとの稽古を振り返る「罵詈雑言を受けて40度の熱を出しまして」

東スポWEB / 2024年5月6日 19時54分

クローディアス役の吉田鋼太郎(左)とハムレット役の柿澤勇人

俳優・吉田鋼太郎(65)、柿澤勇人(36)が6日、彩の国さいたま芸術劇場の大ホールで、舞台「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1『ハムレット』」(埼玉公演は7~26日)のゲネプロを行った。

同劇場の30周年記念公演。主演は柿澤が務める。同シリーズは、故・蜷川幸雄さん(2016年死去、享年80)が初代芸術監督を担当し、全37作のシェイクスピア作品のうち32作を上演。

蜷川さんの遺志を継ぎ、シリーズを完成させた吉田が、新たに立ち上げた新シリーズが上演となる。

演出、上演台本を担当した吉田は、会場について「約24年くらい前にここに立たせてもらって、思い出はひとしお」と話した。

また柿澤は、蜷川さん演出の2012年の舞台「海辺のカフカ」に出演した時を振り返り「いわゆる有名な千本ノックを受けまして、嫌な思い出しかないんですけど…」と語った。

当時の稽古について「何やっても『ダメ』『ヘタクソ』『やめちまえ』とずっと罵詈雑言を受けて、40度の熱を出しまして」と明かした。

今回はハムレット役を務める。「ものすごく大事な役で、今回の稽古も大変で、同じように熱が出まして。体も痛いし、心も。それくらい追い込まないと。元気いっぱいで、ひょうひょうとやる役ではないんだなと改めて思いました」としみじみ。

初日へ向けては「新しく鋼太郎さんが命を吹き込んでくれたので、最高の時間にしたいなと思っています」と意気込んだ。

埼玉公演のほか、宮城、愛知、福岡、大阪で上演される。

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