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「新環境でのビクビク」怯える人が使える簡単テク 自己肯定感をアップするための毎日の習慣

東洋経済オンライン / 2024年3月24日 15時0分

私は、三重県内の中学や高校で講演をすることがあります。そんなとき、必ず披露する鉄板ネタがあります。おもちゃの1万円札を用意し、生徒さんに尋ねます。

「みんな、この1万円札が本物だとしたら、欲しい?」

ノリのいい生徒さんがいると、「欲しい!」「課金する!」「何か買う!」と口々に答えてくれます。

そこで私は、1万円札をパシッと叩きます。

「私は今、この1万円札を叩きました。さて、叩かれた1万円札だけど、欲しいかな?」

生徒さんは変わらず「欲しい」と言います。叩かれる前も、叩かれた後も、1万円札に変わりはないからです。

次に私は、1万円札を握りつぶします。

「私は今、この1万円札を握りつぶしました。見て、ほら。こんなにくちゃくちゃ」

手のひらでぎゅっとつぶされて小さくなった1万円札。

それでもみんな「開いたら使える」などと言い、やはり「欲しい」と言います。握りつぶされる前も、握りつぶされた後も、1万円札には変わりはないからです。

1万円札をドンドンと踏みつけても…

今度はその丸まった1万円札を床に落とし、足でドンドンと踏みつけます。

「この1万円札を踏みつぶしました。叩かれて、握りつぶされて、そのうえ私に踏まれてぺちゃんこになった1万円札。欲しい?」

生徒さんは笑いながら答えます。

「欲しい!」

踏まれる前も、踏まれた後も、1万円札に変わりはないからです。

私はおもむろに1万円札をひろげて……。

「じゃあ私、今度はこれをこうするね」

叩かれて、つぶされて、踏まれてくちゃくちゃになった1万円札を、ビリビリと何枚にも破ります。

「破ってやった。この破られた1万円札ならどう? 欲しい?」

ここで、数人の生徒さんは「え、使えないからいらない」という反応をしますが、必ず誰かがこう言ってくれます。

「銀行!」

「そう! 銀行に持っていけば、新しい1万円札と交換してくれるね!」

そう言うと、先ほど「いらない」という反応をした生徒さんも「じゃあ欲しい」と言います。

叩いても、くしゃくしゃに丸めても、踏みつぶしても、破いても、1万円の価値は変わりません。

叩かれても、ぐしゃぐしゃにされても、踏みつぶされても、ビリビリにこころを破られても、人の価値だって変わらないのです。

このことを伝えたくて、私はいつもこのパフォーマンスをします。

講演後のアンケートには「誰かに何かをされても、自分の価値は下がらないということがわかった」「1万円札の話が一番こころに残った」という感想をもらえます。

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