九州南部の空に”ほぼ真っすぐ”の環水平アークが出現 天気の崩れはなし
ウェザーニュース / 2024年4月25日 11時30分
今日25日(木)は、昼前になって九州南部を中心に青空を背景にほぼまっすぐな虹が目撃されています。
これは「環水平アーク」と呼ばれる大気光学現象です。
環天頂アークはどう見える?
よく見られる大気光学現象の例
氷晶によって出現するアークや幻日などは太陽方向の空に見られることが多い現象です。これらの光学現象は、上空の薄雲を構成する氷の粒によって太陽光が内側に曲げられる(屈折する)ことで現れます。
環天頂アークは太陽の中心から上方46度前後の空の高い所に出現します。弓なりの美しい虹色を描き出すことから、逆さ虹とも呼ばれます。太陽高度が22度前後の時に最もはっきり現れ、日の出の2時間後や日没の2時間前が見えやすい時間帯です。
ハロなどの光学現象が現れた後に、雲が厚みを増すと天気が下り坂に向かうことが多くあります。今日の薄い雲は、沖縄付近に停滞する前線の北側に広がる湿った空気に対応するものです。九州ではこの後も薄い雲が広がりやすいですが、明日の昼頃までは大きな天気の崩れはありません。
午後も、環水平アークやハロ(日暈)などの光学現象が期待できるため、空を見上げてみるのも良さそうです。
※太陽を直接見ないようにお気をつけください
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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