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新型「iPad Pro」の実機に触れてきた 有機ELと薄型・軽量化の実力は一目瞭然だった

ITmedia Mobile / 2024年5月8日 19時40分

写真

M4チップを搭載した新型iPad Pro。左が11型モデル、右が13型モデル

 Appleが5月7日(日本時間)に発表した「iPad Pro」の新モデルは、フルモデルチェンジと呼べるほど全面的に機能を刷新している。筆者は英国・ロンドンで行われた発表イベントに参加して実機に触れることができたので、ファーストインプレッションを写真とともにお届けする。

●有機EL(OLED)は黒がクッキリ、そしてとにかく明るい

 新型iPad Proのディスプレイサイズは11型と13型で、どちらも有機EL(OLED)を2枚重ねた「タンデムOLED」を採用している。初披露となったM4チップには、このタンデムOLEDを制御するためのディスプレイエンジンも備わっている。

 iPadでOLEDを採用したのは初めてのことだ。そのディスプレイの変化は、会場のハンズオンで短時間触れただけでも一目瞭然だった。黒がクッキリと締まって見え、最大輝度にすると、とにかく明るい。

 分かりやすいのが、以下の写真だろう。黒い背景と光のコントラストがはっきり出ているが、それ以上にディスプレイの黒いベゼルと映像が完全になじんでおり、境界が分かりづらい。そういった意味では、映像への没入感がかなり高まったといえるだろう。写真はもちろん、動画を視聴する際のデバイスとしての価値も高まった印象だ。

●OLED採用により、薄型軽量化も実現

 ディスプレイにOLEDを採用したことは、薄型化と軽量化にも貢献している。特に前モデルとの差が大きいのが、13型のiPad Proだ。前モデルから1.3mmの薄型化と、100gの軽量化を果たしている。側面の薄さは一目で分かるレベルで、手に取るとこれまでの12.9型iPad Proのようなズッシリとした重さがなくなっていることが分かる。

●「Nano-textureガラス」という新たな選択肢

 さらに1TB版と2TB版のみ、ディスプレイに「Nano-textureガラス」を選択できるようになった。これは「Pro Dispay XDR」にも採用されていた仕様で、光の反射を抑えて映像のディテールをより精細に映し出せるのが特徴だ。サラッとした手触りになり、映り込みが少なくなる。ただし、繊細な加工であるため、ディスプレイのクリーニングには専用のポリッシングクロスが推奨されている。この点もPro Display XDRと同じだ。

●カメラはシングルレンズに

 カメラも前のモデルからアップデートが加わったポイントだ。まず、ビデオ会議などに使用するフロントカメラの位置が長辺側のベゼルに移った。これによりiPad Proを横にして使う際に、中央に写りやすくなっている。この仕様は第10世代のiPadが先行しており、より横位置で利用することを意識したアップデートといえるだろう。

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