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ECB、6月利下げ開始も FRBを注視=オーストリア中銀総裁

ロイター / 2024年4月3日 16時17分

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁(写真)は、ユーロ圏のインフレ率が予想より速いペースで低下する可能性があるとし、ECBは6月に利下げを開始する可能性があるとの見方を示した。 4月2日、ウィーンで撮影(2024年 ロイター/Leonhard Foeger)

Francois Murphy Balazs Koranyi

[ウィーン 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、ユーロ圏のインフレ率が予想より速いペースで低下する可能性があるとし、ECBは6月に利下げを開始する可能性があるとの見方を示した。ただ、緩和効果が弱まるため米連邦準備理事会(FRB)に大きく先行すべきではないとした。

ロイターのインタビューで「4月は私のレーダーに入っていない」と述べ、「6月にはより多くの情報を入手している」と指摘。「データが許せば決定が下される」とし、「6月利下げに原則として反対していないが、まずはデータを見たい。データ次第と言いたい」と語った。

ただ、FRBが6月に利下げに踏み切らなければ、米欧の金融政策の相違に対する市場の反応がECBによる利下げ効果の大部分を打ち消すことになるとし、単独での行動に慎重になるべきと指摘。

「FRBによる政策決定の1週間前に開く6月理事会までに利下げを支持する環境がデータで強く示されれば、われわれはFRBもそうすると期待しつつ利下げ実施する可能性が高い」とし、「FRBが利下げしなければ、われわれの措置が経済に与える影響は低下するかもしれない」と述べた。

<賃金上昇リスク>

インフレ率が2%で生産性の伸びが1%なら、3%のECB預金金利は「良い目標」となり得るとの見方を示した。しかしこれはユーロ圏が最近の生産性の落ち込みを克服できるかどうかに大きく左右される。

ホルツマン氏は「米国との生産性格差が現在のように大きければ、(預金金利は)3%でも制約的かもしれない」と述べた。

インフレ率は先月のECBの予測よりも早く低下する可能性があるとし、商品価格が比較的穏やかで、安価な中国製の輸入品によりモノの物価上昇率が低下していることを理由に挙げた。

比較的速いペースの賃金上昇についてはさほど懸念していないことをうかがわせた。

「賃金はインフレのリスクであることは間違いないが、企業の価格決定力が低下すれば、低い価格を受け入れざるを得なくなることも分かっている」と述べた。

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