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ECB、主要政策金利を4会合連続据え置き、インフレ率は2025年に2%達成見通し(EU、ユーロ圏)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月8日 16時0分

添付資料PDFファイル(126 KB)

欧州中央銀行(ECB)は3月7日、フランクフルトで開催した政策理事会後の記者会見で、3つの主要政策金利の据え置きを決定したと発表した。1月25日開催の前回会合(2024年1月26日記事参照)に続き、4会合連続の据え置きとなる。主要金利はそれぞれ、政策金利(主要リファイナンス・オペ金利)は4.50%、限界貸付ファシリティー金利(オーバーナイト貸し出し、翌日返済)は4.75%、預金ファシリティー金利は4.00%を維持している。

ECBは、力強い賃金の伸びもあり、インフレ圧力は依然として高いとした。他方、基調的なインフレ指標は、ほとんどが一段と落ち着きをみせており、背景にはこれまでの金利引き上げが資金調達需要を抑制していることがあると述べた。

ECBのクリスティーヌ・ラガルド総裁は記者会見で、現在の主要金利が十分に長期間維持されれば、インフレ率2%の目標達成に大きく貢献する水準にあるとして、今後もデータに基づくアプローチに従って金利水準と期間を決定すると強調した。

また、記者会見に合わせて発表したユーロ圏に関するECBスタッフマクロ経済予測(添付資料表参照)の数値にも言及。GDP成長率について、2024年0.6%(2023年12月の前回予測からの増減:0.2ポイント減)、2025年1.5%(増減なし)、2026年1.6%(0.1ポイント増)と予測していると説明したほか、インフレ率については、2024年2.3%(0.4ポイント減)、2025年2.0%(0.1ポイント減)、2026年1.9%(増減なし)との予測を示した。全体的に前回予測値から下方修正をした。

次回の金融政策に関する理事会は4月11日を予定している。

(作山直樹)

(EU、ユーロ圏)

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