「WR-V」対「ヤリスクロス」最新&売れ筋SUV比較 手頃なサイズ感と価格が魅力の2台にある違い
東洋経済オンライン / 2024年3月21日 12時30分
一方、1.5L(1496cc)・直列4気筒エンジンを搭載し、2WD(FF)のみとなるWR-Vの燃費性能は、WLTCモード値16.2~16.4km/L。ちなみにヤリスクロスのガソリン車でも、WLTCモード値で2WD(FF)が17.6~19.8km/L、4WDが17.1~18.4km/L。ハイブリッド機構がなくても、WR-Vを凌ぐ燃費性能を実現している。
走行性能では、WR-Vのエンジンは、最高出力87kW(118PS)/6600rpm、最大トルク142N・m(14.5kgf-m)/4300rpm。対するヤリスクロスでは、ガソリン車が最高出力88kW(120PS)/6600rpm、最大トルク145N・m(14.8kgf-m)/4800~5200rpm。4気筒のWR-Vに対し、ヤリスクロスは3気筒だが、出力やトルクは同等かやや上だ。
なお、ヤリスクロスのハイブリッド車は、ガソリン車と同じ1.5L・3気筒を搭載するが、最高出力67kW(91PS)/5500rpm、最大トルク120N・m(12.2kgf-m)/3800~4800rpmとやや抑え気味。ただし、これに走行用モーターの駆動力が加わるため、よりスムーズな走りを味わえる。なお、走行用モーターのスペックは、フロントモーターが最高出力59kw(80PS)、最大トルク141N・m(14.4kgf-m)。E-Four車に搭載するリアモーターは最高出力3.9kW(5.3PS)、最大トルク52N・m(5.3kgf-m)だ。
安全運転支援システム比較
ヤリスクロスの装備では、安全運転支援システムがより充実していることがポイントだ。たとえば、高速道路などで、適切な車間距離を保ちながら前車を追従する「ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)」。トヨタでは、「レーダークルーズコントロール」と呼んでいるが、機能的にはWR-Vと同じ。両モデルともに、長距離走行などでの疲労軽減に貢献する。
ただし、ヤリスクロスは「全車速追従機能付き」だ。渋滞で先行車が停止した場合は自車も停止し停止状態を保持。その後、先行車が発進したときはドライバーの操作で再び発進し、追従走行を自動で再開する。対するWR-Vでは、車速が25km/h未満になったときに機能が自動解除される。先行車が再発進しても追従走行は再開しないタイプだ。渋滞がつきものといえる日本の高速道路で、ドライバーの負担をより軽くしてくれるという意味では、ヤリスクロスのほうが上だろう。
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